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第9節 

1 自然解説活動及び健全なふれあい利用の推進

 自然の営みに感動し、安らぎを得ることにより、自然を大切にする心、子どもたちの健全な心を育み、人間性を回復するとともに、自然との共生に関する理解を深めるため、自然とのふれあいを推進します。
 人々の自然への理解を深め、自然に対する愛情とモラルを育成するため、ビジターセンターや自然観察路等の施設を活用し、「みどりの日」、「自然に親しむ運動」(7月21日〜8月20日 )、「全国・自然歩道を歩こう月間」(10月)の行事を通じ、自然環境教育を積極的に推進しました。
 自然公園の利用の適正化のため、国立・国定公園における利用者指導を行う約3,000名の自然公園指導員を委嘱し、指導者育成事業を実施しました。また、自然保護事務所において約2,000名のパークボランティアの養成及びその活動に対する支援を全国23国立公園36地区で実施しました。さらに、自然解説活動における指導者育成のため、ビジターセンター等の職員の研修を実施しました。
 さらに、全国の国立公園等において、自然保護官(レンジャー)等の指導・協力の下、小中学生を「子どもパークレンジャー」に任命し、国立公園等のパトロールやマナーの普及、自然環境の維持・復元活動等に参加してもらう自然学習プログラムを提供しました。
 国有林野においては、森林教室、体験セミナー等を通じて、森林とのふれあいを楽しみながら理解を深める森林倶楽部(森林ふれあい推進事業)等を実施しました。
 子どもたちの川での活動を推進するためのプロジェクトや指導者の育成、情報発信を行うとともに、地域でのネットワーク形成等の拠点機能を形成するブロック連絡会議を4箇所で開催しました。また、漁場環境保全に関する情報の収集・提供及びボランティアによる海浜清掃活動の支援等を行いました。
 国営公園においては、専門講師やボランティア等による自然ガイドツアーや、環境・自然をテーマに体験活動型のイベントを開催しました。

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