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第1節 

7 有害大気汚染物質

 近年、低濃度ながら、多様な化学物質が大気中から検出されていることから、これらの有害大気汚染物質の長期暴露による健康影響が懸念されています。
 平成14年度に環境省及び地方公共団体等が実施した有害大気汚染物質のモニタリング結果によると、環境基準の設定されている物質(ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン及びジクロロメタン)に係る測定結果は表2-1-2のとおりでした(ダイオキシン類に係る測定結果については第5章参照)。



 また、環境中の有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための指針となる数値(指針値)が設定されている物質のうち、ニッケル化合物については、大気環境中濃度が指針値(25ngNi/m3)を超過した測定地点の割合は2.9%で、全測定点での平均濃度は低下傾向でした。また、アクリロニトリル、塩化ビニルモノマー、水銀及びその化合物については、すべての地点で指針値(それぞれ、2μg/m3、10μg/m3、及び40 ngHg/m3)を下回っていました。

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