2 国際的な各主体間のネットワーキングの充実、強化
アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)の枠組みを活用し、平成15年3月にハノイ(ベトナム)で開催された第8回政府間会合における決定に基づき、平成11年に神戸市内に開設したAPNセンターを中核として、地域内の研究活動等の支援を積極的に行います。特に、わが国がヨハネスブルグサミットにおけるパートナーシップ・イニシアティブの一つとして提唱した「持続可能な開発のための科学的能力向上プログラム」を着実に実施します。
また、アジア地域の国家地図作成機関と協力し、引き続きアジア地域の地球地図を整備・提供するとともに、地球地図更新のための技術開発を行います。さらに、平成15年7月には沖縄県で、国連アジア太平洋地図会議を開催し、アジア太平洋地域の各国と協力しつつ、基盤的地理情報の整備、国際共同観測プロジェクト等を推進していきます。
アジア太平洋環境イノベーション政略プロジェクト(APEIS)については、衛星データなどを活用したアジア・太平洋地域における統合的モニタリング・評価をより実践的に発展させるとともに、その成果を活用した革新的な環境戦略オプションの検討・評価と、各国との共働プロセスを通じた政策立案のための支援を積極的に推進します。
このほか、アジア太平洋気候センターを通じて、アジア太平洋地域各国気象機関に対し基盤的な気候情報を引き続き提供するとともに、その内容の改善と拡充を図っていきます。また、気候業務に関する研修・ワークショップ等の開催を通じて、域内各国の人材育成に協力していきます。