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第4節 

1 地方における環境保全の現状

(1)地域における環境保全施策の計画的、総合的推進
 地域環境の保全は、持続可能な社会づくりの基礎であり、地方公共団体は大きな役割を担っています。このため、環境省では地方公共団体における環境保全に関する施策が総合的かつ計画的に推進されるよう、平成15年度においても環境計画担当者の意見や情報の交換の場を設けるほか、総合的な地域環境計画に対する技術的な支援を行うなど、国と地方のより緊密な連携を図ります。また、持続可能な地域づくりを展開するため地方公共団体の環境保全施策の総合的体系となる地域環境総合計画を策定する事業及び計画に基づく環境に配慮したまちづくりを推進する事業に対する補助を実施します。

(2)地方環境情勢の把握
 環境問題に対処する上で何よりも肝心なことは、地域における環境情勢を的確かつ迅速に把握することであり、そのための体制整備等が重要です。このため、平成15年度においては、前年度に引き続き地方環境対策調査官の体制面での整備を図るほか、全国的な環境事情に関する調査内容の見直しなどの措置を講じることとしています。

(3)地方公共団体の環境保全対策
 地方公共団体においては、環境保全に関連した条例等の下、地域の特性に応じたさまざまな施策が実施されており、国においても、本年次報告書のそれぞれの該当箇所に掲げたとおり協力、支援していきます。
 また、地方公共団体が行う環境対策に資する事業については、地方債も含めた地方財政上の支援措置を講じることとしています。

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