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第8節 

1 環境情報の体系的な整備

 独立行政法人国立環境研究所と連携して整備を進め、平成13年度に試験運用を開始した「環境GIS」については、本格運用に移行して、国立環境研究所ホームページを通じて一般公開するとともに、環境質測定結果等データの最新データへの更新を行いました。
 「大気汚染物質広域監視システム(愛称:そらまめ君)」により、都道府県等が測定している大気常時監視データをリアルタイムで収集し、広域地図情報等に加工してインターネット等で一般に公開しています。
 水環境の保全に関する全国的な活動を促すための基盤として、GIS(地理情報システム)を利用した「水質環境総合管理情報システム」の構築を行っています。
 全国の一級河川など主要な河川における水量・水質や、河川水辺の国勢調査で得られた生物の生息・生育状況等の河川環境情報については、データベース化され、インターネットによる情報提供(URL:http://www.mlit.go.jp/river/IDC/)を行っています。
 全国各地の国立公園・野生生物のライブ映像などの各種自然情報、国立公園の利用情報などをインターネットを通じて提供する「インターネット自然研究所」についてはシステムの改良や情報の追加などのバージョンアップを実施しました。
 生物多様性に関する情報については、自然環境保全基礎調査(緑の国勢調査)の成果等の基本的な情報、レッドデータブック掲載種に関する最新の情報等を引き続き整備し、これらの情報を収集・管理・提供する「生物多様性情報システム(J−IBIS)」の機能強化を図りました。また、サンゴ礁の保全に必要な情報の整備を進めるため、その拠点となる国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターにおいて情報の収集・公開等を行いました。
 以上のような環境に関する個別データの整備・提供に加え、それらを体系的に整理し、提供するシステムづくりを検討しました。

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