5 湿地の保全
(1)野生生物の生息地等として重要な湿地の保全
湿地保全を求める国内外の気運の高まりを受け、自然環境保全基礎調査のデータや多数の専門家の知見により、平成13年12月に公表した500か所の重要湿地について、保全にかかわる検討を進めるとともに、重要湿地及びその周辺地域の開発計画等に際して保全上の配慮を促すため、「インターネット自然研究所」に重要湿地に関する情報を掲載し、普及啓発を行いました。
また、ラムサール条約*に基づき、国際的に重要な湿地の保全を推進するため、平成14年11月に宮島沼及び藤前干潟を新たにラムサール登録湿地に追加しました。平成14年12月現在、わが国のラムサール登録湿地は13か所となっています。
(2)沿岸海域の保全
国立公園の海中公園地区のサンゴ礁景観を保護するため、オニヒトデ及びシロレイシガイダマシ類の駆除を行いました。
また、石西礁湖等の石垣島及び西表島周辺海域を中心に、サンゴ礁モニタリング調査を実施し、サンゴ礁の現況の把握と保全に資するモニタリング手法の検討を行いました。