4 化学物質による新たな課題への対応
さらに、平成12年度より既に展開しているミレニアムプロジェクトの1プロジェクトとして、国民の安心と安全を確保するためのダイオキシン類や内分泌かく乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)の適正管理、無害化の促進及びリサイクル技術の開発を着実に推進していきます。内分泌かく乱化学物質問題については、平成12年度に引き続き、環境汚染の状況及び野生生物への影響の実態調査の実施、国立環境研究所における研究施設の整備を進めるとともに、化学物質の内分泌かく乱作用を判別する試験法の開発や優先してリスク評価を実施すべき物質についてリスク評価を進めます。また、国際シンポジウムの開催や二国間の国際共同研究等を通じ、国際的な連携を推進し、本問題の早期解明を図ります。
本態性多種化学物質過敏状態*については、引き続き必要な調査研究を実施していきます。
*本態性多種化学物質過敏状態
環境中に存在する微量な化学物質の暴露による可能性が指摘されている神経系や免疫系の異常などの健康影響のことで、わが国では一般に「化学物質過敏症」と呼ばれているもの