2 港湾の環境整備
(1) 港湾の環境整備
環境と共生する港湾(エコポート)の実現を促進する観点から、全国の模範となる整備事例を早期に形成するため、「エコポートモデル事業」を創設し、横浜港において実施した。また、環境改善が急がれる三大湾に位置する港湾などにおいて、港湾環境計画を策定することとした。
(2) 港湾における緑地等の整備
港湾において快適な環境を創造し、港で働く人々及び港を訪れる人々に憩いの場を提供するため、平成6年度は伏木富山港等144港において緑地等の整備を行った。また、歴史的港湾施設の保存、活用を図るとともに、周辺の環境整備を一体的に進める歴史的港湾環境創造事業を実施した。
(3) マリーナ等の整備
マリーナは、海洋性レクリエーション活動の増大に対応するだけでなく、その優れた景観と高い親水性からアメニティの高い潤いのある空間を創出することが期待される施設であり、自然環境の保全との調和を図りつつ、積極的に快適な環境を創造する観点から、その整備を推進している。平成6年度においては、公共事業により、尼崎西宮芦屋港等においてマリーナの整備を行ったほか、塩釜港等においてプレジャーボートスポット(ヨット、モーターボート等プレジャーボート用の簡易な係留施設)の整備を行った。また、マリーナ等を中心とし、周辺の環境と調和した安全で快適な海洋性レクリエーション基地の整備を推進するコースタルリゾートプロジェクトを昭和61年度より全国53か所で行っている。