3 日照阻害、風害、電波障害、電磁波、花粉症
典型7公害以外の苦情の種類別苦情件数の推移を日照阻害、電波障害、風害(通風)について見てみると、日照は平成5年度は220件となっており、昭和62年度は846件と最高を記録したが翌63年度は半減し、以後増減を繰り返している。電波障害は平成5年度は467件となっており、最近3年間では減少している。通風は平成5年度2件であり、他の苦情件数と比較して低い水準で推移している(第5-8-2図)。
電磁波による健康への影響については、海外で数々の報告がなされているものの、未だに関係が明らかではない。このため環境庁では平成3年度に「電磁環境の安全性に関する調査研究」を行ったが、平成6年度において新たに電磁波の健康影響について調査研究を実施している。
また、毎年2月から4月の春先にかけてスギ花粉症に悩む人が多いが、その発症メカニズム等については未だ不明な点が多い。このため環境庁では花粉症情報の提供方法のあり方に関する研究や花粉症発症の素因に関する研究、大気汚染物質と花粉症の関係についての研究を行っている。