1 自然公園の施設整備
国立・国定公園等における公共施設の整備は、適正な保護と利用を確保するうえで重要な役割を果たすものであるので、公園利用上基幹となる施設であって、その整備に緊急を要するもの等について引き続き整備を図る。なお、平成6年度からは自然公園等における施設整備事業を次の事項について重点的計画的に整備を進める。
? 余暇時間の増大に対応した自然とのふれあいを推進するための施設整備
? 自然教育を積極的に推進するための施設整備
? 自然公園等の快適な利用環境の整備
(1) 国立・国定公園の利用施設
優れた自然環境を有する国立・国定公園において、これら自然環境に配慮しつつ、自然とのふれあいを求める国民のニーズに応え、安全で快適な利用を推進するため、歩道、野営場、園地等利用の基幹となる質の高い施設の整備を推進する。
特に、国立・国定公園内の公衆トイレのうち、緊急に改善を要するものについては、引き続き計画的な再整備を行うとともに、維持管理の推進を図り、公衆トイレの快適性の確保に努める。
さらに、国立・国定公園の中で家族が長期滞在し、自然とのふれあいができるキャンプ場(エコロジーキャンプ)の整備を引き続き推進するとともに、平成6年度より老朽化の著しいキャンプ場について、グレードアップを図るなどの再整備を実施する。
(2) 国民休暇村
国立・国定公園の優れた自然環境の中で健全な野外活動を楽しむ等自然とのふれあいを求める国民の志向はますます増大するものと予測されるため、国民休暇村において自然とのふれあいを促進する。
(3)ふるさと自然公園国民休養地
都道府県立自然公園内において、都市住民が身近な自然とふれあい、自然を理解するための場として野外活動施設を総合的に整備する。平成6年度においても、引き続き整備充実を図る。