「農薬取締法」に基づく農薬の登録保留の基準については、引き続き作物残留に係る基準及び水田で使用される農薬について水質汚濁に係る基準の設定を行う。また、各基準の整備拡充等を図るため、基礎的な知見の集積に努める。
また、農薬の種類が多く、その使用方法も多様化していることから、環境汚染防止対策の徹底を図るため、環境中に残留する農薬の実態調査等を行うとともに、地方公共団体と協力してゴルフ場排出水中の農薬調査により実態を把握する。さらに、農薬の生態影響に関する調査研究他、各種調査研究等を引き続き実施する。これらの調査結果等により、必要があれば残留性農薬として政令により指定する等所要の規制措置を講じ、農薬の安全かつ適正な使用の確保を図る。
さらに、水道利用に配慮した公共用水域の水質保全対策を推進するため、ゴルフ場使用農薬等水田以外で使用される農薬についても水質汚濁に係る農薬登録保留基準の設定を検討するとともに、水質汚濁防止の観点からの農薬安全使用基準の策定、公共用水域における農薬の水質評価のための指針の策定、水質汚濁性農薬の指定等について検討を進める。