1 二酸化硫黄

(1)　年平均値の推移
ア　一般環境大気測定局
　平成4年度における二酸化硫黄の測定デ―タは、691市町村、1,614有効測定局(有効測定局とは、年間6,000時間以上測定を行った測定局をいう。以下同じ。)で得られている。
　昭和40年度から継続して測定している15測定局における年平均値の経年変化は、第1部第4-1-5図のとおりであり、42年度の0.059ppmをピークとして、全般的に減少を続けている。平成4年度は0.009ppmで3年度の0.011ppmと比べて減少した。
イ　自動車排出ガス測定局
　平成4年度における二酸化硫黄の測定データは、60市町村、79有効測定局で得られている。
　昭和48年度から継続して測定している16測定局における年平均値の単純平均値の経年変化は、第4-1-5図のとおりであり、全般的に減少を続けている。平成4年度は0.009ppmで3年度の0.011ppmに比べて減少した。
(2)　環境基準の達成状況の推移と現状
ア　長期的評価に基づく環境基準の達成状況
　環境基準の長期的評価では、年間にわたる1日平均値のうち、測定値の高い方から2%の範囲内にあるものを除外した1日平均値(例えば年間365日分の測定値がある場合は高い方から7日分を除いた8日目の1日平均値)が0.04ppmを超えず、かつ、年間を通じて1日平均値が0.04ppmを超える日が2日以上連続しない場合を環境基準に適合するものとしている。
　長期的評価に基づく環境基準の達成状況の推移は第2-1-1表のとおりであり、ここ数年高い水準で維持している。
イ　短期的評価に基づく環境基準の達成状況
　一般環境大気測定局について、1日平均値がすべての有効測定日で0.04ppm以下の測定局数の有効測定局数に対する割合は、平成3年度の98.4%に対し、4年度は99.2%であり、また、1時間値がすべての測定時間において0.1ppm以下の測定局数の有効測定局数に対する割合は、3年度の94.3%に対し、4年度は96.3%と高い水準で推移している。
　自動車排出ガス測定局について、1日平均値がすべての有効測定日で0.04ppm以下の測定局数の有効測定局数に対する割合は、平成3年度の85.7%に対し、4年度は98.7%であり、また、1時間値がすべての測定時間において0.1ppm以下の測定局数の有効測定局数に対する割合は、3年度の98.6%に対し、4年度は98.7%と高い水準で推移している。