我々は、第3章205/sb1.3>でみたような環境保全の新たな考え方や枠組みに沿って、第2章205/sb1.2>に示したような複雑な形で環境へ影響を与えている社会の活動を見直していかなければならない。そのためには、社会の各主体が、適切な役割分担と協力の下で、積極的に取り組む必要がある。ただし、求められる役割と協力の内容は、現実の個々の問題ごとに、異なっているだろう。また、各問題ごとにその解決や適切な協力を困難にしている条件もそれぞれに存在するだろう。本章では、具体的な問題や個々の主体に着目し、求められる協力とそれを確保していくための取組について見ることとする。