環境汚染の監視及び調査研究の基礎となる各種の測定分析業務の的確な推進に資するため、環境測定分析統一精度管理調査を実施した。
この調査は、均一に調製された環境試料を全国の環境測定分析機関(400強)に送付し、その分析結果と前処理条件、測定機器の使用条件等との関係その他分析実施上の具体的な問題点等の調査を行うことにより、?分析機関におけるデータのばらつきの程度と正確さの実態を把握し、?分析機関の分析者が自己の技術を客観的に認識し、環境測定分析技術の一層の向上を図る契機とするとともに、?各分析法についての得失を明らかにして分析手法、分析技術の改善を図り、もって環境測定分析の精度の向上及び信頼性の確保に資することを目的として実施した。
平成3年度は、汚泥中の銅、ニッケル、鉛、カドミウム、クロム、水銀及びひ素の7項目、並びに模擬酸性雨中のPH・導電率・塩素イオン等10項目について調査を実施した。