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第2節 

3 地球環境に関する調査研究等の推進

 地球環境保全のための基盤づくりを進め、国際的取組に積極的に貢献するため、調査研究及び技術開発を計画的に実施する。
(1) 調査研究の推進
 地球温暖化調査研究として地球温暖化のメカニズムの解明・予測技術の高度化、温暖化対策の施策の立案に関する研究、省エネルギー・省資源対策に関する研究を行う。熱帯林の減少については、熱帯林の生態系の実態把握に関する研究や熱帯林保全のための施策立案に関する調査研究を充実する。オゾン層の破壊については、観測・監視手法の高度化や保護対策に関する研究を充実する。この他、酸性雨、海洋汚染、砂漠化、野生生物の種の減少の各分野についても引き続き科学的知見の充実を図る。また、調査研究体制の整備・充実を図るため、国立環境研究所地球環境研究センターや防災科学技術研究所においてスーパー・コンピューターの導入を図る等の他、東京大学気候システム研究センターや京都大学生態学研究センターの新設等を図る。さらに、地球環境研究総合推進費を17億円に拡充するなど、学際的、省際的、国際的観点から地球環境に関する調査研究を総合的に推進する。
(2) 技術開発の推進
 地球温暖化対策実施のために、省エネルギー・省資源のための技術開発、温室効果ガスの吸収・固定等のための技術開発の他、温暖化適応技術の開発を行う。その他、オゾン層の保護、酸性雨対策、熱帯林保全、海洋汚染防止のための技術開発についても引き続き充実を図る。

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