1 廃棄物処理の現況
(1) 一般廃棄物の処理
一般廃棄物については、市町村が定める処理計画に沿って処理が行われている。し尿の処理状況は第4-1-1表のとおりである。昭和63年度においてはくみ取りし尿及び浄化槽汚泥は、10万2,762kリットル/日発生しており、このうち84%がし尿処理施設及び下水道投入により処理され、し尿の衛生的な処理が進められている。
浄化槽の設置基数は第4-1-2図のとおり全国で約635万基設置されており、国民の約4分の1に当たる約3,329万人の便所の水洗化に寄与している。
ごみの処理状況は第4-1-3表のとおりである。昭和63年度におけるごみ排出総量は、13万2,582トン/日であり、対前年度比4.4%増となっており急激に増加している。また計画処理量の73%が焼却処理されている。
(2) 産業廃棄物の処理
産業廃棄物の排出状況は第4-1-4表のとおりであり、平成元年4月現在の産業廃棄物処理施設の設置状況は第4-1-5表のとおりである。産業廃棄物処理業者の許可件数も年々増加しており、元年4月現在6万4,161件である。
また、産業廃棄物の処理は事業者処理責任を原則としているが、近年、産業廃棄物処理業者の果たす役割が重要になってきている。