4 自然保護思想の普及及び自然教育の推進
自然のメカニズムや人間の関わりについて国民の理解を深め、自然に対する愛情とモラルを育成するため、国立・国定公園等において整備を進めているビジターセンター、自然研究路等の施設を活用し、自然に親しむ運動等を通じて自然保護思想の普及を積極的に推進するとともに、自然観察の森の整備を引き続き進めるほか、ふるさといきものふれあいの里の整備を新たに実施するなど、自然とのふれあいを通じた自然教育を推進した。特に、平成元年より4月29日が「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」「みどりの日」として国民の祝日とされたことに伴い、環境庁では、4月29日に「自然に親しむみどりの日の集い」を実施し、自然に親しむ各種の行事を全国的に展開した。また、昭和60年度から3ヶ年実施した自然保護教育活動推進事業をさらに全国的に展開させるため、利尻礼文サロベツ国立公園サロベツ地区、阿蘇くじゅう国立公園長者原地区等10地区を「パークボランティア活動基盤整備事業実施地区」に指定し、パークボランティア活動計画の策定、研修会の実施等を行い、ボランティア活動基盤の強化を図った。