4 非意図的生成化学物質環境調査の概要
この調査はダイオキシンのように物の製造、焼却等の人為的過程や環境中での反応等の自然的過程において、意図せずに生成する有害な化学物質による環境汚染の実態を把握するために昭和60年度から開始されたものである。63年度に公表された60,61及び62年度の調査は、ダイオキシン類(ダイオキシンとポリ塩化ジベンゾフランをあわせてダイオキシン類と総称する。60、61年度はダイオキシンを中心として、62年度はポリ塩化ジベンゾフランを中心として調査を実施)を対象物質とし、底質及び生物(61年度は水質を追加)について全国17〜28地域で実施された。
これらの調査結果については、?今回の調査によって見出されたダイオキシン類により一般環境の汚染状況は、現時点では、ヒトの健康に被害を及ぼすとは考えられない。?しかしながら、今回の調査結果は、低濃度とはいえ、一般環境中からダイオキシン類が検出されており、?今後ともその汚染状況の推移を注意深く追跡して監視する必要がある、と評価されている。