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平成16年度
環境技術実証モデル事業検討会
山岳トイレし尿処理技術ワーキンググループ会合(第5回) 議事要旨


1. 日時:平成17年2月3日(木)  10:00~12:00
2. 場所:ニュー新橋ビル地下2Fニュー新ホール
3. 議題:
(1) 実証試験結果報告書の目次および概要版について
(2) 実証試験結果報告書についての検討
(3) 環境技術実証モデル事業検討会の報告
(4) 山岳トイレし尿処理技術実証試験要領の検討
(5) その他
4. 出席検討員:柏原一正、桜井敏郎、鈴木富雄、森 武昭(座長)、吉田孝男、渡辺孝雄
5. 実証機関関係者:
亀田 政宏 (富山県生活環境部自然保護課技師)
今津 啓  (NPO法人 山のECHO
配布資料
資料1 実証試験結果報告書の目次(案) [PDF 14KB]
資料2 実証試験結果報告書の概要(案) [PDF 131KB]
資料3 土壌処理方式の実証試験結果報告書(案)富山県 (非公開)
資料4 物理化学処理方式の実証試験結果報告書(案)NPO法人山のECHO (非公開)
資料5 第3回環境技術実証モデル事業検討会資料
 [資料3 事業効果検討分科会確認事項] [PDF24KB]
 [資料4 将来体制のオプション及び実証事業実施要領骨子(案)について] [PDF58KB]
資料6 山岳トイレし尿処理技術実証試験要領(案) [PDF 20KB]
6. 議事
会議は非公開で行われた。
(1)実証試験結果報告書の目次および概要版について
  • 事務局から、実証試験結果報告書の目次および概要版について資料1、2に基づき説明。意見や修正がある場合は、2月10日(木)まで事務局に連絡することとした。
  • 検討員から、概要版の処理性能の欄で、掲載する図表の数について質問が出された。これに対し事務局から、6ページ以内であれば特に制約はしないと説明。また、文字の大きさについては指定せず、各実証機関で読みやすい大きさとすることで確認された。

(2)実証試験結果報告書についての検討
 ○ 実証機関の富山県から、土壌処理方式の実証試験結果報告書(案)について資料3に基づき説明。

  • 検討員から、大雨の時など処理水が外部へ流出する可能性について質問が出された。これに対し富山県から、試験期間中、処理水が雨水と一緒に雨水浸透槽へ流出したことが確認されており、報告書の中で留意点として記載する予定であると説明。
  • 検討員から、流出水がある場合は、土壌層へ返送することも効果的であるとの助言があり、富山県の技術実証委員会にて報告書への記載を検討することとした。
  • 検討員から、処理水が各トレンチ内に均等に流入しているかとの質問が出された。これに対し富山県は、各トレンチの入口に点検口が設置されていないため確認できなかったと回答。

 ○ 実証機関の山のECHOから、物理化学処理方式の実証試験結果報告書(案)について資料4に基づき説明。

  • 検討員から、添加される臭気抑制剤の効果について質問が出された。これに対し、山のECHOから、利用者が1000人までは臭気抑制剤の効果が確認されたが、それ以降は効果が確認できなかったと説明。
  • 検討員から、洗浄水が24時間連続して循環していることについて、夜間停止することにより消費電力量を抑えることが出来るのではないかとの質問が出された。これに対し山のECHOから、他の場所では夜間停止を行なっているところもあるため、今後の検討事項として報告書の中に盛り込むこととした。
  • 今回の報告書(案)について意見がある場合は、2月10日(木)までに事務局へ連絡することとした。

(3)環境技術実証モデル事業検討会の報告

  • 事務局から、第3回環境技術実証モデル事業検討会の報告を資料5に基づき行った。
    検討員から、手数料について、実証申請者が試験実施に伴う測定・分析等の費用を負うことはわかるが、実証機関の人件費まで含めると実証申請者の負担が大きくなり過ぎるのではとの意見が出された。これに対し事務局から、実証申請者の負担費用に見合うメリットを提供する必要があり、現在、モデル事業を行ったことを示すロゴマーク、ラベル等を検討していると説明。また、中小企業を支援する他の省の制度の活用も視野に入れていくことも同時に説明した。
  • 検討員から、本モデル事業を行った技術は、環境省がかかわるトイレ整備の対象として優先的に採用できないのかとの質問が出された。これに対し事務局からは、試験結果としては有効に活用できるものであるが、優先的に採用することは制度的に難しいと説明。
  • 森座長から、実証申請者の測定分析費や消耗品費等の手数料負担及び実証申請者におけるモデル事業のメリットについては継続して検討を行う必要があるとの提言があり、了承された。また、環境省への要望事項として、モデル事業に対しての補助的な予算措置の検討及びモデル事業と環境省がかかわるトイレ整備の位置付けについての検討をお願いしたいとの意見があった。

(4)山岳トイレし尿処理技術実証試験要領の検討

  • 事務局から、山岳トイレし尿処理技術実証試験要領について資料6に基づき説明し、変更箇所等について意見や修正がある場合は、2月10日(木)までに事務局へ連絡することとした。

次回のWGについて
   次回のWGは2月25日(金)開催することとし、詳細は後日連絡することが確認された。