水鳥・湿地センター
ウトナイ湖野生鳥獣保護センター
ウトナイ湖野生鳥獣保護センターは、「ラムサール条約」に登録されたウトナイ湖において、周辺を含めた環境が鳥獣の良好な生息地として保全、維持され、人と野生鳥獣との共生が図られるように設置された施設です。 センターでは、国指定鳥獣保護区における傷病鳥獣の収容、リハビリ等を行っています。また、周辺には自然観察路等が設置されており、水鳥等の野生生物を観察することができます。
- 開館時間
- 午前9時~午後5時
- 休館日
- 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合火曜日)、年末年始
- 住所
- 北海道苫小牧市字植苗156-26
- 電話
- 0144-58-2231
- 管理協力
- 苫小牧市
- ホームページ
- https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/shizen/sonotanoshisetsu/utonai/shisetsu.html
地域の特性
ウトナイ湖は、周囲約9km、面積275ha、水深0.6mの淡水湖です。アイヌ語で「小さな川の流れが集まるところ」という語源を持つこの湖は、美々川などの清流が注ぎ、湖の周辺には、原野、湿原など豊かな自然環境が形成されています。動植物等の宝庫、野鳥の楽園とも言われるように、四季を通じて野生生物とのふれあいを楽しむことができます。特に鳥類は260種以上が確認され、ガン、カモ、ハクチョウなどの渡り鳥にとって重要な中継地、越冬地になっており、平成3年にはラムサール条約に登録されました。
施設
センター内は、展示ホール、レクチャールーム、傷病鳥獣治療室等に分かれています。展示ホールでは、ウトナイ湖を取り巻く生態系を大画面の描画で見られるほか、湿原の歴史や働き、周辺環境の変化、ラムサール条約湿地の意義等を紹介しています。レクチャールームでは、渡り鳥の営み等ウトナイ湖の四季の生態系などを150インチ大型スクリーンで紹介しています。また、ウトナイ湖の自然に直接ふれあうことができる、自然観察路、観察小屋等を設置しています。
活動の概要
- 傷病野鳥の保護
治療室、リハビリケージでは、苫小牧市内や国指定鳥獣保護区などで保護された傷病野鳥の野生復帰のための治療とリハビリを行っています。また、傷病野鳥に対する基礎的な救護方法について、野鳥救護ボランティア養成実技講習会を開催しています。 - 普及啓発活動
季節毎のバードウォッチング、ガイドウォークの開催、初心者向けショートプログラムの開催、市民ギャラリーの展示等を行っています。また、ウトナイ湖の情報などをまとめた「ウトナイ湖通信」を、毎月発行しています。