全国自然いきものめぐりスタンプラリー 日本全国の国立公園をまわっていろいろな“いきもの”に会いに行こう!

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大台ヶ原ビジターセンター(おおだいがはらびじたーせんたー)

施設写真

大台ヶ原は奈良・三重の県境に位置し、隆起や侵食によって形成された急峻な地形と台地状の隆起準平原が広がる、変化に富んだ自然が特徴です。その雄大な眺望を求めて、近畿圏を中心に年間十数万人もの人が訪れます。そんな多数の登山者に対して気象や動植物の紹介、また季節によって刻々と変化する山の自然情報の提供などを大台ヶ原ビジターセンターで行っています。また「苔むす森を再び」を合言葉に、荒廃が進む大台ヶ原の大自然の再生にも力を入れ、多くの人々に山の大切さと自然の恵みなども理解していただけるよう努力しています。冬期閉鎖があるため4月中旬から11月末までの開館ですが、皆様の御来館をお待ちしています。

施設情報

住所〒639-3702 奈良県吉野郡上北山村小橡660-1
TEL07468-3-0312
開館時間9:00~17:00
休館情報毎年11月下旬~4月下旬
入館料無料

シンボルいきもの

オリジナルスタンプ

シンボル写真

和名オオダイガハラサンショウウオ
分類サンショウウオ目サンショウウオ科
学名Hynobius boulengeri
分類、学名の出典文献日本産野生生物目録-本邦産野生動植物の種の現状- 脊椎動物編(環境庁編、1993)
漢字表記大台ケ原山椒魚
カテゴリー動物(両生類)
出会える時期5月~9月
出会える場所渓流や水辺
解説大台ヶ原で最初に発見されたことから、この名がつきました。大台ヶ原をはじめ国内の限られた地域にしか生息しない生きものです。彼らは湿気を好み、乾燥が苦手なので、出会える確率が高いのは雨や霧の日です。天候が悪い日は、セカセカ歩く、愛らしい目をした彼らとの出会いを期待し、ゆっくり歩くのも楽しみの一つです。

※自然観察前には、近隣のセンターで注意事項を確認しましょう。

周辺でみられるいきもの

いきもの写真

和名ニホンジカ
カテゴリー動物(哺乳類)
出会える時期3月~12月
解説“食べるのは笹だけにしておいて”そんな我々の願いもむなしく、彼らはトウヒなどの貴重な樹木の樹皮や下層植生も食べてしまいます。見た目には愛くるしいニホンジカですが、増えすぎたニホンジカは、森林環境の荒廃の大きな要因となっています。山中で見かけても食べ物は与えないで下さい。

いきもの写真

和名コマドリ
カテゴリー動物(鳥類)
出会える時期5月~9月
解説夏鳥として渡来し、大台ヶ原一帯でも繁殖しています。奈良県の県鳥にも指定され、その赤橙色の美しい姿とヒンカラカララ…と鳴くその声は馬のいななきのようで、多くの野鳥ファンに愛されています。しかし最近はニホンジカの食害による笹の仲間のスズタケ群落の減少で、繁殖環境が劣化してしまい、生息数も減少しています。

いきもの写真

和名アサギマダラ
カテゴリー動物(昆虫類)
出会える時期5月~9月
解説色彩、斑紋が鮮やかで美しい大型の蝶です。時期が来ると長距離を移動する蝶としても知られ、例年、大台ヶ原には5月末頃に飛来し、短い夏が終わる頃にはどこへともなく去っていき、その姿を見かけなくなります。以前、一頭の蝶に大台ヶ原とマーキングして放生したのですがその後の消息は定かではありません。

いきもの写真

和名トウヒ
カテゴリー植物
出会える時期通年
解説関東地方北部から紀伊半島にかけて分布していますが、まとまったトウヒ林としては、大台ヶ原が南限です。黒赤褐の樹皮をもつ針葉樹ですが、ニホンジカの食害により白骨化して立ち枯れた状態で林立している場所もあります。将来、鬱蒼としたトウヒの森が蘇えることを願って、自然再生にまつわる取組みが行われています。

いきもの写真

和名ブナ
カテゴリー植物
出会える時期6月初旬~11月初旬
解説トウヒと並び大台ヶ原を代表する樹木でこの2種類の葉を組み合わせたイラストをビジターセンターのシンボルマークとしています。特に西大台地区は西日本最大のブナ林で、多くの動植物に彩られた、豊かな生態系を象徴する貴重な森林です。新緑・紅葉の美しさはもちろんのこと、早春から晩秋までその魅力は尽きません。

※自然観察前には、近隣のセンターで注意事項を確認しましょう。