世界遺産としての価値の保護担保
〈王岳から望む富士山〉
「自然公園法」に基づき、国立公園として優れた自然の風景地を保護し、適正な利用を推進することで、遺産地域の保護を担保しています。
ゴミ問題への対応
登山者の増加によるゴミ問題に対処するため、昭和54年頃から清掃活動を開始しました。国、山梨・静岡両県、地元市町村、民間団体等による継続的な取組により、山岳部のゴミは減少しています。
グリーンワーカー事業による清掃活動 ※平成23年度実績
- ◆山岳部の登山道清掃
- 山梨県側:0.7トン回収
静岡県側:0.05トン回収 - ◆山麓部の清掃
- 富士山北麓:6.3トン回収
〈ゴミの山〉 〈富士山麓の不法投棄〉
〈ゴミの減少〉
民間山小屋における環境配慮型トイレの整備
かつて富士山五合目以上のトイレは、し尿が適切に処理されない地下浸透式でしたが、山梨、静岡両県の協力のもと、環境省の補助金等により、平成18年度にすべての民間山小屋で環境配慮型トイレの整備が完了しました。(42箇所(国補助31、県単独補助9、自己2))
〈「白い川」1990年代〉
〈環境配慮型トイレ〉
公衆トイレの整備
民間山小屋の環境配慮型トイレ整備を進めるとともに、環境省でも、環境配慮型の公衆トイレを整備しています。富士山の山頂(バイオ式)、富士宮口5合目(浄化循環式)、吉田口下山道7合目(バイオ式)の計3カ所にトイレを設置しています。
〈富士山頂トイレ〉
標識類の統一化
富士山では、各場所で様々な機関が各々に標識を設置していました。登山者の利便性向上や安全性の確保、外国人対応等の整備を進めるため、環境省、文化庁、林野庁、国土交通省、防衛省、民間団体等による「富士山標識関係者連絡協議会」(平成20年度~)を立ち上げ、「富士山における標識類総合ガイドライン[PDF]」を策定しました。ガイドラインに基づき、ルートごとの色分け・配置、デザインの統一、多言語化等の取組を行いました。
- 【標識を一カ所に集約】
- 〈須走口登山口・2009年〉
- 〈須走口登山口・2010年〉
- 【標識のデザインを統一】
富士山の適正利用に係る施策の推進
標識類の整備をはじめ、富士山における安全かつ快適な利用の推進及び自然環境の保全、良好な風致景観の確保等に寄与するため、「富士山標識関係者連絡協議会」の名称を改め、平成23年に「富士山における適正利用推進協議会」を設置しました。
富士山利用者へ提供する情報の内容や周知方法、標識類の配置やデザイン、関係機関の連携協力や役割分担などについて、協議・情報交換を行い、富士山の適正利用を目指します。