本文へジャンプ
  • TOP >
  • ナベヅル・マナヅルの全国飛来状況調査

野生鳥獣に係る各種情報

ナベヅル・マナヅルの全国飛来状況調査

 鹿児島県出水市にある国指定出水・高尾野鳥獣保護区は、世界のナベヅル、マナヅルの多くが飛来することからツル類の重要な越冬地です。近年の飛来総数は 1 万羽を超え、国際的にも重要な位置づけにあります。その一方で、多くの個体が集中して飛来することにより、周辺の農地への農業被害の拡大や、感染症による大量死が危惧されています。
 環境省では、我が国に飛来するナベヅル、マナヅルの飛来状況を把握し、越冬地の適切な分散も含めた保護施策を検討する際の基礎的な資料とすることを目的として、鹿児島県出水地方以外の国内を対象にナベヅル・マナヅルの飛来状況調査を実施しています。

1.調査方法

 報道情報、自治体及び野鳥観察・保護団体を対象に、各地域で目撃された情報を収集しました。
 なお、連続して 10 日間以上観察された地域のうち、越冬の最盛期である1月中旬 (1月 10 日から 20 日とする)に滞在が確認された情報を越冬と定義しています。ただし、 1月 10 日から 20 日の間に出水で北帰行が始まった場合は、その前日までの記録を基に 越冬個体数を算出しています。

2.調査結果

~令和7年度~
 各地から寄せられた情報のうち、出水以外で飛来が確認されたのはナベヅルが1道9県14か所、マナヅルは8県 14か所でした。
 各報告のうち、連続して10日間以上観察された地域は、ナベヅルが1道5県 7か所、マナヅルは7県 8か所でした(表1、表2)。
 出水での飛来数は、12月20日に実施されたツル羽数調査でナベヅル 11,548羽、マナヅル 1,754羽が確認されており、シーズン中の最多飛来数は、ナベヅルが12,267羽(11月22日)、マナヅルが 1,887 羽(12月6日)でした。
 越冬地点数・越冬個体数は、ナベヅルが1道4県6か所・664羽、マナヅルが7県8か所・171 羽でした(図1、図2) 。

<表1 各報告で連続10日間以上のナベヅルの滞在が確認された地域>
No. 都道府県 個体数(計) 個体数(成鳥) 個体数(幼鳥) 観察期間(飛来) 観察期間(飛去) 滞在日数 越冬地域 越冬数
1 北海道 1 1 0 2025/10/11 2026/2/10 123 ● 1


2
山口県 2-11 2-9 0-2 2025/10/27 2026/2/28 125
●
11
山口県 2 2 0 2025/12/1 2026/2/28 90 2
山口県 2 2 0 2025/12/8 2026/2/28 73 2
山口県 1 1 0 2026/1/11 2026/2/28 49
3 徳島県 3 2 1 2025/11/25 2025/12/4 10
4 愛媛県 4-5 2-3 2 2025/11/25 2026/2/28 96 ● 5

5
愛媛県 2-12 2-9 2-3 2025/11/6 2026/2/28 115 ● 11
愛媛県 2 2 0 2026/2/5 2026/2/28 24
6 長崎県 8-816 - - 2025/10/28 2026/2/13 109 ● 627
7 熊本県 3-5 2-4 1 2025/11/1 2026/2/17 109 ● 5
越冬地域と越冬数(合計) 6 664
※直近の出水のナベヅル渡来数 12/20時点 11,548羽
 (今季最多 11/22時点 12,267羽)(出水市ツル博物館HP)
※長崎県の諫早干拓地は、越冬数一斉調査のカウント数を越冬数としています。(日本野鳥の会長崎県支部 1/15実施)
※観察等によるツル類へのかく乱を避けるため、越冬地域の詳細は非公開としています。

<表2 各報告で連続10日間以上のマナヅルの滞在が確認された地域>
No. 都道府県 個体数(計) 個体数(成) 個体数(幼) 観察期間(飛来) 観察期間(飛去) 滞在日数 越冬地域 越冬数
1 島根県 2 2 0 2025/11/22 2026/1/24 64 ● 2
2 山口県 3 2 1 2025/12/18 2026/2/18 63 ● 3


3
佐賀県 1 1 0 2025/11/4 2026/2/13 102

●
1
佐賀県 1 1 0 2025/11/10 2026/2/13 96 1
佐賀県 2 2 0 2025/11/16 2026/2/25 102 2
佐賀県 1 1 0 2025/11/17 2026/2/13 89 1
4 長崎県 2-109 - - 2025/10/23 2026/2/13 114 ● 109
5 熊本県 3-41 2-37 1-4 2025/10/28 2026/2/17 113 ● 41

6
熊本県 4 2 2 2025/12/19 2026/2/17 61
●
4
熊本県 3 2 1 2026/1/9 2026/2/13 36 3
7 大分県 3 2 1 2025/12/8 2026/2/3 58 ● 3
8 鹿児島県 1 1 0 2025/12/30 2026/2/19 52 ● 1
越冬地域と越冬数(合計) 8 171
※直近の出水のマナヅル渡来数 12/20時点 1,754羽
 (今季最多 12/6時点 1,887羽)(出水市ツル博物館HP)
※長崎県の諫早干拓地は、越冬数一斉調査のカウント数を越冬数としています。(日本野鳥の会長崎県支部 1/15実施)
※観察等によるツル類へのかく乱を避けるため、越冬地域の詳細は非公開としています。

<図1 2005 年以降の出水以外の国内における越冬状況(地点数)>



<図2 2005 年以降の出水以外の国内における越冬状況(個体数)>