Interview自然系 職員インタビュー

環境省に入省した理由

 幼少期から大自然や景勝地に関心があり、よく絶景や世界自然遺産の特集番組を録画しては何度も見返していました。そのころから漠然と自然に携わる仕事に興味がありましたが、具体的な志望を持たずに学生生活を過ごしてきました。 そのような中、大学で日本と海外(主にアメリカ)の国立公園制度に関して取り扱った講義を受講し、日本にもレンジャーという職業があることを知ったことがきっかけで、環境省を志望するようになりました。その後、紆余曲折あり地元の地方公務員や他省庁を目指すか悩んだ時期がありましたが、小笠原諸島へ研修旅行に行った際に、環境省が島内の固有種を守るために外来生物の防除・駆除に取り組んでいることを知り、こういったことが自分の関わりたい仕事だと再認識し、環境省を目指すようになりました。

どんな学生時代を過ごしてきたか

 私は大学卒業後に専門学校へ通いました。 大学では、授業は二の次で友人と遊ぶかバイト三昧というような、あまりお手本にならない日々を送っていました。 大学卒業後、3年間の社会人生活を経て、自然環境について学ぶために専門学校へ通い、動植物の同定や環境調査の方法を学びました。授業では座学とフィールドワークが半分ずつの割合で実施され、毎週野外活動をしていました。その頃は体力が必要な授業はありませんでしたが、レンジャーには体力も必要だと感じていたため、ランニングなどを中心に体力づくりも行っていました。やはり自ら望んで専門学校に進学したという事もあり、どの授業・課題へ取り組むことも楽しく、バイト後の自主学習の時間も苦に感じずに過ごしていました。今思い返すと専門学校生活は、授業・課題・公務員試験勉強・バイトという忙しい生活を送り大変な時期ではありましたが、自然環境系の職業へ就くことへのワクワクを毎日感じながら過ごした充実した日々でした。

上司や先輩、同僚はどんな感じ?

 皆さんとても優しく気さくな方が多い印象です。 私はまだ3事務所しか経験していませんが、これまでご一緒した上司や先輩はみなさん話しやすく、なんでも気軽に相談できました。 また、プライベートでもいろいろな観光地へ旅行したり、公私ともに良くしてもらっています。親睦を深めると仕事の相談がしやすくなり、一人で悩む時間の短縮にもなっていると実感します。 また、特出して感じることは、皆さん知識の幅が広いということです。動植物やスキー、登山、釣りなどの自然環境系に収まらず、歴史や漫画、音楽など本当に幅広くかつ深く知っている方が多い印象で、話をしていて驚く事がよくあります。

オフタイムの過ごし方

 私はどちらかというと家でのんびり過ごすことが好きなため、休日はテレビで映画を観たり音楽を聴いて過ごすことが多いです。また、音楽ライブに行くことが好きなため、1~2か月に1回の頻度でライブに参加することもあります。 自然系の現地事務所職員の赴任地は都市部から遠い場所が多いのですが、私の場合はこれまで、都市部へのアクセスが良い事務所へ配属されることが多く、ライブや映画館へ行ったり買い物を楽しむなど、比較的、都市部でオフタイムを満喫しています。 一方で、現在の事務所に着任してからは、少し遠出をして登山後に温泉でリラックスする過ごし方に楽しみを感じ、大自然に囲まれた環境をプライベートでも存分に楽しんでいます。

現在の業務内容について

 現在は、大雪山国立公園を管理する業務を行っています。主な内容は、自然公園法に基づく許認可(建築物の新設など開発行為等に伴う手続き)の事前指導や審査、環境省施設の維持管理、登山道の管理修繕、会議運営などを行っています。 許認可業務では管轄公園区域の風致・景観や生態系を守るために自分の手腕が試される仕事であり、区域の将来象を想像しながら事前指導するため、全体を見渡す力や想像力も大事だと感じます。 また、大雪山は山岳公園のため、登山道の管理にかかる業務内容の比率が大きくなります。まだまだ知識も力量も足りませんが、どうすればこの登山道やその周辺の自然が守られるのか日々悩みながら取り組んでいます。 自然系の特に現地事務所職員は、どのような仕事をする上でも地方自治体や観光協会、その他大勢の地域の方々と共に取り組む必要があります。関係者が多くなれば当然、調整に苦労することも増えますが、地域の方々の協力が無ければ現地職員は良い仕事ができないと思いますので、人とのかかわりが重要な仕事だと思います。

仕事上の夢、目標

 大きな目標ではないのですが将来像として、今後は野生動植物業務や脱炭素などの業務に主担当として関わることで多方面にわたる環境行政の知識を得たいと考えています。 現地事務所では自治体や地域関係者の方々から様々な問い合わせを受けますが、その分野の知識が少しでもあると、単純な良し悪しの判断だけでなく、どうすればより良い方法で実施できるかということを地域の方々と一緒に考えることができると思います。地域が求めていることを吸い上げて業務に活かせるのは国の行政機関の中でも環境省の特徴だと思いますので、様々な知識を得ることで、その特徴を最大限活かすことができる職員になりたいと考えています。

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