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Interview理工系 職員インタビュー
- どんなお仕事をしているのですか
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福島地方環境事務所は福島県の中通りと浜通りに拠点をそれぞれ構え、東京電力福島第一原子力発電所の事故により被害を受けた地域の復興に向け、除染作業や特定廃棄物の処理などの環境再生事業を行っています。私が担当している業務は、発生した土壌を県外最終処分するまでの間貯蔵する中間貯蔵施設の調査・設計を行っています。
中間貯蔵事業の規模感をイメージしていただくには、広い福島県内の除染で発生した土壌を、渋谷区ほどの面積の土地に集約して貯蔵するといった大規模な事業だと思っていただければと思います。この大きな事業を安全第一かつ効率的に進めるために関係者と調整しながら設計していく業務を行っています。
中間貯蔵施設が立地している土地は、事故前は町民の方が全国の皆さん同様に暮らしていた土地であり、事故によって避難せざるを得なかった住民の皆様が福島の復興のためにと国に御提供いただいた大切な土地です。住民の皆様の御協力があっての事業であることを忘れずに取り組んでいます。 - どんなときにやりがいを感じますか
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自分の仕事で方針が決まり、人が動くこと、それによって現場の景色が目に見えて変わっていくことにやりがいを感じます。
大きな事業になると検討事項も幅広くなり、土木、放射線、モニタリング等の技術的な知見が必要になることもあります。環境省のみでは進めることはできず、地元自治体の力、民間企業の力など多くの関係者の力を借りながら事業を進めていくことになりますがその分調整が大変です。ただ、物事がうまく動いた際は、何とも言えないうれしい気持ちになります。
また、災害対応における環境再生は、マイナスからゼロへ戻す仕事だと感じていますが、その先にはプラスにしていく仕事をする方々がいます。いかにいいパスを出せるかというところにも仕事のやりがいを感じます。 - 本省との雰囲気の違い
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本省では政府として大きな方針を検討・調整することが多いですが、地方環境事務所では方針決定にあたっての材料集めや、示された方針を実行していく仕事があり、現場のプレーヤーと実際に物事を動かしていくことに本省との違いを感じます。
また、職員の雰囲気としては、現場が近いこともあり、より専門性の強い職員が多くいらっしゃる印象です。様々なバックグラウンドの方々の知見を合わせ、モチベーション高く仕事に取り組めるのが良いことだと思います。 - 地方環境事務所での印象的なエピソード
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草刈りとかしましたね。ちょっと仕事を進めるにあたって支障になっていたのですが、いろいろ考えるよりやっちゃおうぜとなりました(笑)。
プライベートにおいても、地域のおいしい料理をいただいたり、自然に触れたりと、出身地から離れた土地で生活する楽しみがございました。温かい地元の方と仕事やお祭りなどのイベントで交流できることも地方勤務の醍醐味だと思います - 学生へのメッセージ
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環境省で仕事をしているということもありますが、環境への関心が世界的に高まっていることを感じます。環境省では、国内に限らず海外の動向といった世界的な軸、さらには現在から将来を見据える時間的な軸といった広い視野でする仕事もあれば、地方環境事務所において現場ファーストで進めていく仕事もあります。私はどちらも大切な仕事だと思いますし、組織としては多種多様な人材が必要となりますので、皆様が培ってきた勉学や様々な経験が生きる場面が必ずあるとも思います。
ぜひ、環境省を目指していただけるとありがたいですし、もし他の仕事に就職したとしても環境への関心を持ち続けていただけると嬉しく思います。