Interview一般事務 職員インタビュー

どんなお仕事をしているのですか

 2050年ゼロカーボンシティの実現に向け、ここ東久留米市における脱炭素の取り組みを加速させるため、関係部署との連携・調整を図り、地域循環共生圏づくりの骨格となる「GX推進方針」の策定がメイン業務です。この業務に関する市議会からの質問に対し本会議場にて答弁することもあります。この他、市役所の事務事業に対し企業からの支援をいただく仕組み(※)を活用するため、東久留米市の施策や課題等を企業へ向けて発信・宣伝する取り組みをサポートしています。また、国に対する要請活動等について、担当省庁との仲介役も担っています。(※企業版ふるさと納税:地方公共団体の地方創生プロジェクトに対して企業が寄附を行った場合、法人関係税から税額控除する仕組み。)

どんなときにやりがいを感じますか。環境省戻ってやりたいこと

 環境省での経験が市政のチカラになることは充実感を得ることができます。自治体にきて始めて見聞きすることも多いため、全てが新鮮です。日々の業務が直接的にカスタマー(市民)へ届くこの感覚は自治体ならではと思います。国の業務はどうしても間接的なことが多いため、ここでの経験は貴重なものです。 環境省から離れて感じることとして、例えば国からの支援制度は数多くありますが、各自治体はそれら制度を活用できているだろうか?国からの情報提供は足りているだろうか?支援制度の思想が現場である自治体まで届いているだろうか?など、支援を受ける側にきたことで感じる疑問があります。いずれ環境省に戻ることがあるならば、現場である自治体がしっかりと活用できるような支援制度を作ることや、それらを全国1700からの基礎自治体へ伝わる情報提供をしていきたいと考えています。それが地方創生の活性につながることを願いつつ。

環境省との違い

 一番の違いを感じたことは、業務範囲と守備範囲です。業務範囲について、自治体では、戸籍管理・税・教育・福祉・都市計画・地域観光振興・地域防災・ごみ・選挙管理・公園管理等々、私たちの生活を支える全てのことに対し、それらを担う職員がいます。そして定期的な人事異動により様々な業務を経験し、どこへ異動してもゼロからの猛勉強で業務を遂行されています。そのため、諸先輩方の知識量は脱帽ものです。環境省もすべての部局の垣根を越えて人事異動があり色々と経験できますが、それでも環境省の傘の中です。市役所でいうところの環境政策課とごみ対策課の2課の範囲でしかありません。それを考えると市役所の人事異動はダイナミックです。守備範囲について、環境省という傘の下は地球ですので、守備範囲については自治体のそれと大きく異なります。市政の範囲で様々な経験を積む自治体、環境分野で深く広く経験する環境省。両方に籍を置くことができたことは感謝しかありません。

出向を経て成長したと感じることを教えてください

 「基礎自治体は行政の最前線」を実感する日々を過ごしています。環境省では経験ができない自治体ならではの業務により会得できることが沢山あります。企画経営室に所属していますが、「経営」とあるとおり、市政運営・経営を担う部署です。環境省のように財政当局から予算配分された金額で事業を執行するスタイルと異なり、自治体では歳入と歳出との双方を自らが計画的に執行する必要があります。言い換えれば自給自足・自主独立です。企画経営室として、歳出予算を編成するだけでなく、歳入(収入)予算をも編成する必要があるため、あらゆるチャンネルを駆使して収入増を図り行政サービスを維持します。財政面における組織運営という点は、自治体ならではの経験であり、大変勉強になります。

学生へのメッセージ

 基礎自治体、広域自治体、政府と行政の役割は様々あります。市民・国民の安全で快適な生活を確保するためには、どこが欠けてもいけません。それぞれの役割を果し、この素晴らしい地球を後世に残す責務が私たちにはあります。環境省だけが選択肢ではありませんが、環境省ほど地球人を実感できる職場は、そうそうありません。地方公務員か国家公務員か悩まれている方、両方を経験している私あてに、どうぞご相談ください。意欲ある皆さんと働けることを楽しみしています。

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