Interview一般事務 職員インタビュー

環境省に入省した理由

 学生時代は環境問題を専攻し、脱経済成長社会について研究しました。平たくいえば、地球温暖化や生物多様性の損失が深刻化する中、大量消費を賞賛するような考え方から、自然がリジェネレーションする速度以下の消費速度に抑える社会を模索するといった研究内容でした。研究テーマはあくまで学生時代の関心事とすることも出来たと思いますが、就活の際、「何に貢献するために仕事をするのか」を考えたときに、ずっと研究してきた環境問題を仕事にしたいと思い、環境省で働くことに決めました。

今の仕事の説明

現在は大臣官房秘書課で働いています。秘書課は人事、給与、職員研修等、環境省の人的機能を最大限に発揮できるように、調整する課になります。その中で私は通勤手当や住居手当といった諸手当の認定と退職手当を担当しています。法律や規則等を理解して、期日までに支払うといった淡々とした仕事もありますが、関連する法律等の改正に合わせ省内の運用へと落とし込みを行ったり、各部局や地方事務所からの疑義照会に回答したりと、自分で考察していく仕事も多く、面白いです。

印象的だった業務

 高濃度PCB廃棄物を処理する会社へ出向したときに、中小企業等に対する助成制度を担当しました。私が着任したときは「高濃度PCB廃棄物の処理期限が迫っている」 且つ「コロナが発生し処理の低迷が懸念される」状況だったため、助成対象を拡大する制度改正が行われることになりました。環境省と財務省との間で制度改正に向け調整が続く中、施行予定日は迫っている状況で、交付要綱の改正、関係機関との調整、周知活動等、運用開始に向けて様々な準備を進める必要がありました。なんとか施行日を迎えましたが、問題なく運用されるか、施行後も数か月間、緊張した日々をおくりました。

仕事をする上で大切にしていること

 「みんな違って、みんないい」。
自分の子供によく伝えている言葉なのですが、私は仕事をする上でも、この気持ちを大切にしています。環境省は自治体や民間企業からの出向者、転職者も多く、何らかのハンデのある方も一緒に働いています。様々な価値観が交差するからこそ、環境問題という重大な課題に挑戦していけるのだろうと思います。
「自分のモノサシが正しい」と視野を狭めないことが、仕事をしていく上でとても大切だと思います。

オフタイムは何をしている?

 積み木がとても好きなので、子供と一緒に積み木で遊ぶことが多いです。我が家には着尺のそろった積み木が沢山あります。積み木でキッチンをつくりおままごとをしたり、積み木で巨大な鉄橋や街を作ったりと、部屋いっぱいに広げて、家族みんなで遊んでいます。
まだ子供が小さくなかなか自分時間はとれませんが、カフェで読書をしたり、一人でディズニーリゾートに遊びに行ったり(最高です)、ちょこちょこ一人遊びも楽しんでいます。

子育てとの両立について

 私が入省した10年前に比べると、霞が関の働き方改革は随分進んだように思います。テレワークが一般的になったおかげで、子供の体調不良や学校行事等へずいぶん対応しやすくなりました。
とはいえ、やはり、業務量には波があり、繁忙期にはなかなか定時退庁とはいきません。私は長男妊娠時に、義両親との同居を決め、現在二世帯住宅で暮らしています。夕飯や保育園のお迎えをお願いすることも多く、義両親には感謝しかありません。
子育て中は、お休みをいただく場面も多くなり、職場には迷惑をかけてしまいますが、誰にも迷惑をかけず共働きを続けることは不可能に近いと思います。そこはもう「恩おくり」です。周りの方へ感謝をしつつ、自分が受けた「恩」は、これから子育てをしていく皆さんをサポートすることで返していければと思っています。

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