Interview総合事務 職員インタビュー

環境省に入省した理由

 正直省庁は迷っていました。国家公務員になりたいという意思はありましたが、果たしてどの省庁が自分の思いや使命と合っているか分からずだったのです。国家公務員に興味を持ったのは、世のために大きな仕事がしたいという純粋な興味、人々の豊かさを高めることがしたいという利他的な想い、そして一つの政策について0から100まで携わりたいという気持ちからでした。ただ、省庁は役割分担をして機能しており、国家公務員として働くにはどこかの省庁を選んで働かなければなりません。  さてどの省庁にしようか、そんな悩みを抱いていた頃、家の近所を散歩していると、綺麗な自然風景と再会しました。そこでの郷愁ある風景に心打たれ、人間の感じる豊かさは、物の豊かさや経済的な豊かさだけではなく、自然環境等から想う精神的豊かさも重要だ、と思いたち、その一番コアにあった想いを正面から実現できる環境省を志望しようと考えました。また、環境省を調べていく内に、地域脱炭素として「地域・暮らし」に着目して脱炭素と地域創生への取り組みなど、地域活性化にも携わりたいという自分の興味関心と合致することが多いなと感じていきました。

どんな学生時代を過ごしてきたか。

 バイト・授業・バイト・・・といった生活を過ごしてきました。ちょうど、大学1年生の終わりのタイミングでコロナが蔓延し、対面授業の中止やサークル活動の縮小など、大学生活に大きな制限がでていました。そのため学校での生活よりも外で過ごす時間が多く、カフェや古着屋でのバイトを主にこなしていました。カフェのアルバイトでは、コミュニケーション能力や一歩先のことを推察する力が身につきました。特に後者の力は、次何を求められるだろう・今後どのように舵取りすべきだろうという形で、今の業務におけるロジの発想に生きていると感じています。 古着屋でのアルバイトでもサステナブルファッションに向け、リユースの潜在的な可能性や価値に気付いたり、多くの服が在庫として滞留したりする現実を垣間見ることができ、衣服の循環への可能性と課題をリアルな形で体験することができたと感じています。  留学!課外活動!イベント運営!などの華やかな経歴は持ち合わせておりませんが、置かれた場所で何ができるか考えたり、情報を吸収していったりすることで、バイト生活でも非常に多くのもの・ことを吸収できたのではないかと感じています。  また、大学時代は海の近くに一人暮らしをしていたので、週2.3回は自転車で海に出かけており、海の夕焼けの魅力に取り付かれました(これも自然風景から環境省への志望を考えてた理由の一つです。)。

上司や先輩、同僚はどんな感じ?

 よく環境省の職場の雰囲気で言われているのが、「上司と部下の垣根が薄い」ということです。それはお互いのリスペクトがないとか空気が悪いのではなく、組織風土として、環境のためにという根幹の気持ちが一致する中では、上司部下問わず仕事に取り組む、という空気があるからだと思っています。環境省がチーム一丸となり、現在及び未来の課題について取り組むという姿勢だからこそ、風通しのよい職場が実現していると感じています。  そのため、入省1年目でも局長室に入り案件を説明したり、国会答弁のレクに同席したりすることもあり、係員の立場でも局長や課長が身近な存在としているという安心感があります。また、入省1年目の業務として、総合職事務系では窓口業務をやることが多いですが、上司も同じ業務を経験してきたこともあり、相談したりアドバイスを貰ったりしながら、仕事を進めていくことができ、見守られている感覚で日々業務していました。同時に、環境白書の作成業務も担当しておりましたが、こちらも担当のみなさんに支えながら、一つのチームとして働くことの重要性や物事が作り上げられていくプロセスを学ぶことができ、とても参考になりました。  同期とは、入省前も入省後も仲良く過ごしています。入省前は、瀬戸内海に旅行に出かけたり福島を訪ねたりしたほか、入省後にも、休日に旅行に行ったり仕事終わりに飲みに行ったり、と仲を深めています。同期が頑張る姿を見ると自分も頑張ろうと思えることや自分が頑張っているときに同期が励ましの言葉をかけてくれることが、自分の仕事の源になっているなと感じています。

オフタイムの過ごし方

 休日の過ごし方としては、旅行に行ったり、友人と遊びに出かけたり、洋服を買いにいったり、と外に出て活動することが多いです。旅行については、月1程度で出かけており、環境省同期と琵琶湖を自転車で一周したこともありましたし、高校や大学の同期ともよく休みの日に旅行や遊びに興じています。また、自分はファッションが大好きなので、洋服屋巡りがとても好きです。好きな服で出かけたり、欲しい服を買ったりする瞬間が、一番ストレス発散になっています(笑)  また、大学時代に海沿いの町で暮らしていたので、自然の中でぼっーと過ごすこともとても好きになり、休みのお昼近くに組み立て式の椅子を持って、家の近くの川に行き、音楽聴きながら黄昏れることもあります。自然風景が精神的な豊かさを実現するなと個人的には思っている次第です。

現在の業務内容について

 現在は、大臣官房総務課・秘書課で働いています。大臣官房総務課では、主に省務の総合調整を行っており、いわゆる窓口業務に従事しています。環境省に入る様々な案件を、必要事項や関連箇所などの内容を抜粋した上で環境省内の部局に照会・共有し、作業案件であれば期限までに提出物を刈り取った上で依頼に適合したものになっているか確認し、依頼元に返すという業務です。そんなわけで、官房総務課では、各省と省内の繋ぎ役なので、政府の動きと省の動きを全体的に俯瞰して眺めることができるほか各方面への調整の能力が試される場所です。一方、秘書課では、総合職事務系の採用担当をしており、説明会等の採用イベントの企画立案といったサブ(中身)から運営というロジ(準備など)、採用パンフレットの作成等を担当しております。学生のみなさんが環境省に興味を持っていただき、環境省に行きたい!と思っていただけるよう、日々採用イベントに取り組んでいるところです。  また、環境省の20%ルールを活用し、「ファッションと環境」のタスクフォースにも入って活動しています。「ファッションと環境って何が関係あるの?」という方もいらっしゃるかと思いますが、ファッション産業は、大量生産・大量消費・大量破棄等により、環境負荷の大きい産業として指摘される業界で、国際的にも課題となってきています。自分は、衣服における調査業務や企業との打合せや意見交換など、日本の衣服の製造や輸入、廃棄、在庫量などの現状を把握することや企業との打合せで現状の取組の把握や今後のファッション産業についての意見交換など、サステナブルファッションを実現するために、環境省・そして我々国民は何ができるのか・すべきか、について日々検討しています。

仕事上の夢、目標

 仕事上の夢としては、2050年カーボンニュートラルを達成した社会を作ることを前提の上、ファッション産業をより環境負荷をおさえた持続可能な産業として、サステナブルファッションが浸透した社会を創造できたらな、と思っております。世の中、社会、制度、現状は、いきなり変化するものではありません。そんな中、一つ一つコツコツと、時には立ち止まったり後退したりしながら、それでも前に、と思いながら政策を進めていった先に、掲げた目標が達成できたらと思っております。 また、将来は、幅広い見識を持ち、様々な人に頼りにされる国家公務員となりたいと考えています。現在の官房総務課やファッションのタスクフォースでも、とても頼りになる先輩方に囲まれ、心理的安全性が高い環境で業務しており、文字通り楽しく仕事に取り組んでいます。環境省では、ある種上司も部下もフラットに仕事できることがあり、将来自分の年次があがった際にも、後輩から様々な面で頼りにされ、安心できる先輩になりたいと感じています。

pagetop