タテハチョウ科
平地から山地の雑木林、市街地の公園や農耕地などに広く生息。幼虫はエノキやエゾエノキの葉を食べ、成虫は花の蜜は吸わず、クヌギやコナラなどの樹液や、腐った果実などを吸う。エノキの根元や落ち葉の裏面などに幼虫の状態で越冬し、成虫は5〜9月頃に姿を見せる。
在来種。北海道南西部、本州、四国、九州に分布。都市部のエノキにも発生するため、市街地などの身近な場所でよく見ることができる。
生息環境は在来種のゴマダラチョウと類似し、里山的環境から都市部まで広く生息。幼虫はエノキの葉などを食べ、成虫は花の蜜や樹液、腐った果実などを吸う。成虫は、少なくとも年に3回、春から秋まで繰り返し発生し、春型と夏型で斑紋が異なる(写真は夏型)。
海外から持ち込まれた外来種(奄美亜種を除く)。特定外来生物に指定(奄美亜種を除く)。原産はベトナム北部から中国、朝鮮半島。国内への侵入経路は人為的な放蝶と考えられる。1995年に埼玉県で確認されて以降、関東地方を中心に東海・近畿地方などにおいても確認されており、在来種のオオムラサキやゴマダラチョウなどと競合する可能性がある。奄美諸島に生息する別亜種(奄美亜種)を除き、外来生物法により特定外来生物に指定されている。
ゴマダラチョウの翅(はね)は、黒褐色に白の斑紋があり、黒色部分の面積の方が広くなっています。アカボシゴマダラの翅は春型と夏型で斑紋が異なり、春型はゴマダラチョウと比べて白色部分が広く、夏型はその名の通り後翅(こうし)に目立つ赤い斑紋があります。外来種被害予防三原則~入れない、捨てない、拡げない~を守りましょう!
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