イグアナ科
森林の林縁部や民家の庭木、灌木林、農耕地の周辺などの樹上で生活する。肉食性で、頭部が比較的大きく大型の昆虫も捕食する。春から晩夏にかけて12〜20日に1卵程度ずつ、地上の物陰などに産卵をくり返す。
海外から持ち込まれた外来種。特定外来生物に指定。原産はアメリカ南東部で、ペットとして日本に持ち込まれたほか、貨物に紛れて侵入した可能性も指摘されている。現在では東京都小笠原諸島(父島、兄島、母島)と沖縄県(沖縄島、座間味島)に定着しており、特に小笠原諸島ではグリーンアノールの捕食により、オガサワラシジミやオガサワラトンボなどの固有種の数々が絶滅の危機にある。外来生物法により特定外来生物に指定されている。
トカゲ科
森林から林縁、草地、沿岸部などに生息し、主に地上性だが樹木に登ることもある。肉食性で、昆虫やクモなどを捕食する。通常のトカゲとは異なり、目の角膜とまぶたとの間にある薄膜が透明でくっついているため、まばたきができないつくりになっている。
在来種。小笠原諸島、伊豆諸島鳥島に分布。外来種であるグリーンアノールと食物やすみかなどの生活環境が似ていることから、その競争により生息地が減少している。他にも、外来種のノネコによって捕食されることも脅威となっている。現在は父島の市街地ではほとんど見られることがなくなった。環境省レッドリストで準絶滅危惧に選定されている。
グリーンアノールの全長はオスが180〜200mm、メスが120〜180mmほど。胴部の背色は鮮やかな緑色のことが多いですが、いる場所により短い時間で黒褐色から黄緑色まで変化します。オガサワラトカゲの全長は120〜130mmほどでグリーンアノールより小型です。胴部の背色は褐色で、黒色や赤色の不規則な斑点が散布しています。外来種被害予防三原則~入れない、捨てない、拡げない~を守りましょう!
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