メダカ科
水田や用水路のほか、平地の池沼・湖、河川下流で流れがない、あるいはゆるやかなところで、水草が繁茂する場所を好む。雑食性で、植物プランクトンや動物プランクトン、水面に落下した小さな昆虫などを食べる。
在来種本州の太平洋側及び京都府以西の日本海側、四国、九州、南西諸島などに分布。生息地である池沼が埋め立てられたり水田や用水路が整備されたりして減少したほか、カダヤシなどの外来種との競合などの影響により、生息数が減少。近年は、放流された観賞用メダカとの交雑による問題も生じている。環境省レッドリスト2020で絶滅危惧Ⅱ類に選定されている。
カダヤシ科
水田や用水路のほか、平地の池沼・湖、河川下流で流れがゆったりとしているところを好む。比較的汚れた環境でも生息することができ、海に流れ込む淡水と海水が混ざる水域にも見られる。
雑食性で、植物プランクトンや動物プランクトン、水生昆虫、水面に落下した小さな昆虫のほか、魚卵や稚魚を食べる。名の由来である「蚊絶やし」のとおり、蚊の幼虫であるボウフラもよく食べる。
海外から持ち込まれた外来種。特定外来生物に指定。
北アメリカ原産。日本には、1916年に蚊の幼虫の駆除を目的として持ち込まれ、2000年ころには福島県以南の各地に分布していることが確認されている。肉食性で在来魚の卵や稚魚を捕食することから、メダカ減少の一因であると考えられている。適応力が高く、さらに分布を拡大するおそれがある。外来生物法において、特定外来生物に指定されている。
メダカの体長は3.5cmほど、カダヤシは3〜5cmです。尻びれの形がメダカは体に沿った長い四角、カダヤシは細長い棒状か三角形になります。またメダカは正面や上から見ると、背中に1本の黒い線が見えることが特徴です。外来種被害予防三原則~入れない、捨てない、拡げない~を守りましょう!
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