イシガメ科
山麓部の池や沼、河川、湿地、水田などに生息する。甲長は13〜20cmで、甲羅は黄土色または黄褐色。初夏に産卵し、夏から秋にかけて孵化(ふか)する。冬は主に水中で越冬する。
在来種。本州、四国、九州に分布。開発による生息環境の変化や水質の悪化、外来種であるアライグマによる捕食やアカミミガメとの競合などの影響で個体数が減少。環境省レッドリスト2020で準絶滅危惧種に選定されている。
ヌマガメ科
池や流れのゆるやかな川などに生息。食欲旺盛で、水草や藻などの植物、魚類、甲殻類、水生昆虫など幅広く食べる。甲長は20〜28cmで、甲羅は緑褐色に黒や黄などの模様が入る。目の横に赤い模様があり耳にみえることが、「アカミミガメ」と呼ばれる由来。幼体のうちは甲羅の緑色が強く「ミドリガメ」と呼ばれている。
海外から持ち込まれた外来種。緊急対策外来種に指定。アメリカ合衆国南西部原産。1950年代から幼体が「ミドリガメ」として輸入され、ペットとして販売された。飼いきれずに野外に放たれたものが広がり、北海道から沖縄まで全都道府県に分布。ニホンイシガメなど他のカメの卵を食べたり、生息環境を奪い合ったりするなど生態系への影響が懸念されており、またレンコンの芽を食べるなど農作物へも被害を及ぼしている。環境省及び農林水産省が作成した「生態系被害防止外来種リスト」において、「緊急対策外来種」に位置づけられている。
ニホンイシガメに比べてアカミミガメの方が大きくなり、目の横に赤い模様があります。甲羅の色は、ニホンイシガメは黄色っぽく、アカミミガメは緑褐色に黄色や黒の縞模様があります。腹側はニホンイシガメが真っ黒なのに対し、アカミミガメは黄色に黒色の斑(個体差あり)があります。外来種被害予防三原則~入れない、捨てない、拡げない~を守りましょう!
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