地球にやさしい暮らしのアイテム ECO GOODs
- エコぐま 天真爛漫で好奇心旺盛なクマ。好物はアボガドとせんべい。
- ハカセくん 知識が豊富で大人びている小学生。エコぐまのお世話係
廃漁網をアップサイクルした鞄
For the Blue兵庫県鞄工業組合加盟11社

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夏が近づいてくると、そろそろ海が恋しいなぁ〜、なんて思わない?7月には「海の日」なんて記念日もあるくらい、みんな昔から海に愛着があるはずなのに、今や世界中で海洋ごみが問題になっているよね…。海洋ごみのうち、漁網やロープなどの漁業ごみは、海を汚すだけでなく、海の生き物の命を奪うこともあって、ゆらゆらと漂う姿は漁具の幽霊とも言われているんだよ。
海に面するまち兵庫県豊岡市は1000年以上の歴史を持つ鞄の産地として有名なんだけど、そこで生産された鞄のうち、兵庫県鞄工業組合が定めた一定の品質基準を満たす製品を「豊岡鞄」として認定しているんだ。今回は、海を守りたいという決意で集まった豊岡鞄を製造する11社のメーカーが、廃棄する漁網をリサイクルして作っている鞄「For the Blue」について紹介するよ。 -
ギャー!幽霊だって!?海の生き物たちの命を奪うなんて、とんでもなく怖い幽霊だ!
役目を終えて、捨てるはずの漁網から鞄を作るという発想はすごいと思うのに、ハカセくんが幽霊なんていうから、怖くてすっかり話を聞く余裕がなくなっちゃったよ。僕は怖い話が苦手なんだからね!お願いだから、夢に出てきませんように!! -
まぁまぁ、怖い話じゃないから、今度はちゃんと聞いてよね。
「For the Blue」の鞄は、廃棄する漁網を回収して海への流出を防ぐことができれば、海洋ごみを減らす第一歩になると考えて、それに賛同した漁師さんたちの協力もあって誕生したんだ。最初は漁師さんたちも、廃棄する漁網の回収や洗浄は手間がかかるからと、なかなか前向きではなかったそう。だけど、海に生かされている漁師としての誇りや、豊かな海を子どもたちに引き継いでほしいという思いを聞いて、積極的に参加してくれるようになったんだって。
北海道道東エリアで回収業者が漁師さんから回収した漁網を活用し、まずリサイクル工場で原料となる再生ペレットを製造して、それを糸や鞄に使う生地に加工して職人さんが鞄に仕上げているんだよ。これによって、リサイクルが困難とされていた廃棄漁網の資源化と同時に、「For the Blue」の鞄として製品開発を実現したんだ。
海を大切に思ういろんな人たちの力で、廃棄する漁網に新たな価値が生まれるなんて、素敵な話だよね! -
ハカセくんの話を聞いて、使い古した網からどうやって鞄なんて作るんだろう?って思ったけど、みんなの強い思いが合わされば、どんなことでも実現できちゃうんだね!
僕も海が大好きだから、いつまでもきれいな海を守るために協力したいと思う気持ちは強いんだ。海の生き物たちが長生きできるように、僕も幽霊退治に協力したいな!!
詳しく知りたい方はこちらをチェック! For the Blue(豊岡鞄)