地球にやさしい暮らしのアイテム ECO GOODs

子どものアイデアから生まれた
食材を使った紙文具

Food Paper株式会社五十嵐製紙

Food Paper
  • ハカセくんセリフ1

    ねぇエコぐま、前回、沖縄の伝統工芸品でもある琉球ガラスを紹介したのは覚えているかな?代々受け継がれてきた日本の文化が、形を変えながら未来に継承されていくってとてもすてきなことだよね。今回は、その薄さと強度から各国の文化財などの修復にも活用されるほど、世界からも注目されている日本の文化「和紙」を使った、環境に優しいアイテムを紹介するよ。
    福井県で約1500 年の歴史を持つ越前和紙の伝統技法を用いて、廃棄される野菜や果物から作られた紙文具のブランドなんだけど、その製品が生まれたきっかけがとても心温まるストーリーなんだ。

  • エコぐまセリフ1

    僕はまだ子どもだから、日本の文化についてはあまり詳しくないけど、琉球ガラスは覚えているよ!今回は野菜や果物からできる紙のお話なの?木から紙ができることは僕でも知っていたけど、野菜や果物を使って紙が作れるなんて驚いたよ!
    それはそうと、和紙が世界で注目される日本の文化になっているだなんてかっこいいね。僕も世界で注目されるくらいのクマになってみたいな〜。

  • ハカセくんセリフ2

    まったく、エコぐまの想像力の豊かさには毎回感心するよ。世界で注目されたいのなら、もっといろんなことを勉強して、たくさんの人たちの役に立てるクマにならないとね!
    実はこの和紙はね、開発者のお子さんが小学生の時から続けていた研究がヒントになっているんだよ。ある時テレビを見ていたら、バナナから紙ができることを知って「それなら自分にもできる」と思ったことがきっかけで、畑で採れる野菜や、お父さんのおつまみ用のピーナッツや枝豆など、身の回りの食べ物で紙を作っていたそうなんだ。その研究をそばでずっと見守ってきた伝統工芸士でもある開発者が受け継いで、食べ物を原料とした新しい紙のブランド「Food Paper」が誕生したんだ。
    原料の調達は、県内のカット野菜の工場などから生産過程で廃棄される食材を仕入れているそう。ヘタなどの不要な部分以外はほぼ丸ごと使うことで、紙の表面に出る食材の破片や自然な色合いから、季節を感じられる旬の和紙ができるんだって。「Food Paper」では、そんな和紙を使ったノートや小物入れなど、いろんなアイテムが作られているよ。
    古くから大切にされてきた日本の伝統技法を活用することで、サステナブルな未来につながっていくなんて、なんだか同じ日本人として誇らしいね。

    みかんを使って紙を漉く様子
  • エコぐまセリフ2

    親子でアイデアを受け継いで新しいものを誕生させちゃうなんて、家族の温かい絆を感じるね。それに開発者のお子さんが小学生の頃からそんな研究をしてたなんて、本当に尊敬しちゃうよ!
    僕も世界で注目されるためにも、まずはママの役に立つような研究を始めてみよう。とりあえず、研究ネタを探すためにテレビをたくさん見るぞ〜!

イラスト/ナカオテッペイ

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