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自動車の窓ガラスから生まれた琉球ガラス

madoRGC株式会社(琉球ガラス村)

mado
  • ハカセくんセリフ1

    今年の夏も暑いね〜。こんな日はきれいな海で泳いだら気持ちいいだろうなぁ。青い空と海、白い砂浜…想像するだけで行きたくなっちゃうよ。今回はそんな景色が広がる日本の南国・沖縄で誕生した、まるで透き通った美しい海を思い起こすような琉球ガラス「mado」を紹介するよ。
    ちょっと話はそれるけど、沖縄の伝統工芸品でもある琉球ガラスは戦前から作られていたんだけど、戦後は資源不足ということもあって、米軍基地で廃棄されたジュースなどの空き瓶を原料として、当時のガラス職人たちが再生ガラスを作っていたという歴史があるんだって。

  • エコぐまセリフ1

    へえー!捨てるはずの空き瓶を、あんなにキラキラと透き通った琉球ガラスに生まれ変わらせるなんて、すごいアイデアと技術だね!
    ハカセくんの話を聞いていたら、沖縄の海を想像してワクワクしてきたよ。海でたくさん遊んでお腹が空いたら、沖縄そばにタコライス、海ぶどうにサーターアンダギーでしょ、それにパイナップルやアイスクリームも…。沖縄のおいしい食べ物もいっぱい食べたいなー!

  • ハカセくんセリフ2

    もう、エコぐまは相変わらず食べることばっかり考えてるね(笑)。
    廃棄物が美しく輝くガラスに再生されるなんて、本当に驚いちゃうよね。琉球ガラスだけじゃなくて、戦後、物資が不足していた沖縄では、米軍のパラシュートを仕立て直して洋服を作ったり、がれきから足を守るために廃車のタイヤで島ぞうりを作ったりと、物がないからこそ生活の中にリサイクルを活かした知恵と工夫があったんだ。
    madoの原料にも、車社会と言われる沖縄らしいものが使われているんだよ。月に6,000台以上の廃車を扱う県内のリサイクル会社「拓南商事」では、解体後のリサイクルできない窓ガラスを県外の埋め立て処分場に送っていたんだけど、それだと処理にコストがかかるし、環境にも良くないし頭を悩ませていたそう。そんな時に出会ったのが、手作りガラス工房の琉球ガラス村だったんだ。そうして破砕・収集した廃車の窓ガラス(サイドガラス)を、琉球ガラス村の職人が新たな製品に生まれ変わらせるプロジェクト「mado」が誕生したんだ。窓ガラスの成分によって涼しげなアイスグリーンや、大人のスモーキーブラックといった色に違いが出るのがmadoの特徴なんだよ。ちなみに、うるま市や糸満市ではふるさと納税の返礼品の1つにもなっているんだって。
    自然やおいしい食べ物だけでなく、こうやって物を大切にする歴史を受け継ぎながら、環境にも優しい製品が生まれる沖縄って、本当に魅力的で素晴らしい所だね!

    廃車のサイドガラス(ドアについたままの状態)を破砕
  • エコぐまセリフ2

    捨てるはずだったものを工夫して新しく生まれ変わらせる文化が根付いている沖縄の人たちって、とてもリサイクル上手で器用なんだね!
    僕も、もっと器用でかしこいクマになりたいよ。そうだな、海で遊びながら勉強ができて、さらにお腹もいっぱいになれたら、楽しみながらいつの間にか天才にもなれて、一石二鳥だよね!

イラスト/ナカオテッペイ

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