秋山寛貴、岡部大、菊田竜大によるお笑いトリオ。2014年に結成。『キングオブコント2018』での優勝をきっかけにブレイク。近年、立て続けに第一子が誕生し、3人仲良くパパに。
ピーマン、ナス
【 今回の挑戦者 】菊田さん
島本美由紀さん (料理研究家・
食品ロス削減アドバイザー)
袋売りされていることが多いピーマンやナスは、余らせてしまうことが多い野菜の筆頭かもしれないですね。そんな2つの野菜を使って、とっても簡単にできる料理を2品作ります。今回は野菜の過剰除去の防止にもポイントを置いているレシピなので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください!
材料(1人前)
- ピーマン2個
- 醤油小さじ1
- かつお節適量
- おろししょうが適宜
- ナス1本
- サラダ油小さじ1
- ごはん茶碗1杯分(150g)
- きざみ海苔適量
- 山椒適量
- (A)醤油大さじ1
- みりん大さじ1
- 砂糖小さじ2
[1]ピーマンを水で洗った後、水気がついたまま耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをかけ、600wの電子レンジで2分30秒加熱する。
ピーマンはレンジで加熱すると、独特の苦みが和らぐんですよ。しかもワタはもちろん、種やヘタも柔らかくなってまるごと食べられるようになるので、捨てる部分がゼロに!
- 菊田
- オレ、3人の中で先生との相性が一番心配なんだよな。
- 岡部
- 前回、菊田と先生の相性バッチリだったよ?名コンビだった。
- 菊田
- やけにオレに厳しかったんだよ。でも、料理は前回の豆腐料理より難易度アップしてるみたいだから、作るのは楽しみ!
- 秋山
- 早速先生が、ピーマンをレンジで温めてる間に一発芸やってって言ってるよ。2分30秒あるよ。だいぶあるね。
- 菊田
- いやいやいや、なんでオレだけいつもこんな指示あるの?おかしいでしょ!
[1]仕上げに醤油とかつお節をかけ、お好みでおろししょうがを添える。
- 菊田
- とりあえず先生の余計な注文は置いといて、ピーマンしっかり温まったよ。
- 岡部
- え?どこも切らずにまんま温めただけ?
- 菊田
- たしかに。もう盛り付け?え?めっちゃ楽じゃん。
- 秋山
- 種も取らずに、まるごとのままなんだね。
- 菊田
- 盛り付けは得意なんで。ほら、スニーカーの飾り方みたいで美しいでしょ。
- 岡部
- 今回難易度上がってるって言ってなかったっけ。
- 秋山
- というか、料理してないじゃん。
- 菊田
- さすがにこれで終了だったら先生になめられ過ぎでしょ。きっとナスの方だよ、ナス。
[2]ナスはヘタを切り落としたら耐熱皿に乗せ、ふんわりとラップをかけ、600wの電子レンジで3分加熱する。その後、縦に観音開きのように左右に切り開き、さらに長さを半分に切る。
ナスは最初にガクのヒラヒラした部分だけをグルっとひと回りさせてカット。残ったヘタを鉛筆を削るみたいに斜めにそぎ切りにすると過剰除去を防げます。
また、ナスは先にレンジで蒸してから焼くと、調理時間が短くなってエコだし、使う油の量も少なくなるのでヘルシーに!
- 菊田
- 実まで落とさずに、ナスの髪の毛みたいな部分だけ切るんですね。
- 秋山
- おーなるほど、全然食べられる部分あるじゃん。絶対やるべき。
- 岡部
- フライパンも準備されてるし、確かにナスの方はちゃんと料理しそうな雰囲気がある。
- 秋山
- 何を作るんだろう?ナスをあんな風に切り開くのもあんまり見ないよね。
[2]フライパンにサラダ油をひいて中火で熱し、ナスを切り開いた断面から先に両面を40秒ほどずつ焼き、焼き色がついたら、あらかじめ混ぜておいた(A)の調味料を加える。
- 秋山
- 混ぜた調味料の匂いをヒントに、何を作るのかわかりそう?
- 菊田
- えーとね、お酒っぽい匂いする。
- 岡部
- それは多分みりんの匂いだろうね(笑)。
- 菊田
- お、そういえばオレ今回が初焼きだ!
- 秋山
- 前回は電子レンジしか使ってないからね。
- 菊田
- これね、焼いてる時はあんまり触んない方がいいのよ。我慢してじっと待つ。オレそういうのは知ってんのよ。ね、先生?
[2]タレが煮詰まってきたら火を消し、ごはんにきざみ海苔、焼いたナスの順に盛り、残ったタレを上からかけたらお好みで山椒を振る。
- 菊田
- タレが絡んできてめちゃくちゃいい匂いする。
- 岡部
- これ、どう見てもうまいやつだ。あー、ごはんも出てきた。これはやられた。
- 秋山
- 完成が近いけど、難易度高そうには見えなかった。
- 菊田
- たしかに難しくはない。
- 秋山
- レンジでチンして、ちょっと焼いたね。
- 菊田
- オレ相当なめられてんだな。先生、オレのことなんだと思ってるんですか?
- 岡部
- 先生の優しさだよ(笑)。
ムダなくまるっと食べ尽くす!
これ以上ないくらい簡単でウマい、最強最高の料理!ピーマンはしょうがが効いてるのがいいし、種もプチプチして食感が楽しい。ナスの方は匂いが完全にかば焼き!ごはんがすすむ味で、お酒のおつまみにもなる。これはわが家の定番料理になりそう!
ピーマンは緑の果肉部分よりも種の方が血液をサラサラにするピラジンが約10倍あるので、食べた方が体にいいんですよ。また山椒などのスパイス類などは常温保存だと香りが飛び、劣化も早いので冷蔵室で保存しましょう。かつお節はドアポケットにクリップで挟むと、取りやすくて便利です。ただし結露しやすいので、使ったらすぐに冷蔵室へ。
過剰除去よ、
サヨウナラ!
食べる前は、ピーマンを「種もワタもまるごと食べるなんて」って思ってたけど、種も全然苦くなくて、本当においしくてびっくりしました。ナスは、これまでガクの下に隠れている実を捨ててしまっていたことを反省しましたね。野菜のおいしさを再確認できるし、少しだけ余った時に作りやすい料理なので、家でまた作ってみます!
写真/石原敦志
わが家の子どもは野菜が大好きでよく食べてくれるんですよ。ただ、ナスとかピーマンって袋にいっぱい入ってたりするじゃないですか。だから一気に使い切れないこともあるんですよね。それで、そのまま冷蔵庫の隅で腐らせちゃうことも。少しだけ余った時に簡単に作れる料理を教えてもらえたらイイですね。