地域資源と人がつながり、地域の未来をつくる

[ 特集 ]図解でわかる!環境問題地域資源と人がつながり、
地域の未来をつくる

人口減少や少子高齢化、気候変動など、
地域を取り巻く課題はますます複雑になっています。

その一方で、それぞれの地域には自然や産業、文化、人のつながりなど、
未来につながる魅力や資源があります。

そうした地域ならではの資源を活かし、
人と人が支え合いながら新たな価値を生み出していく――。
その考え方が、地域循環共生圏(ローカルSDGs)です。

なぜ今、地域の力が必要なのか?

環境収容力が限界に

環境収容力を超える経済社会システム

持続可能な社会への転換が必要

これまでの社会は、「より多く生産し、より多く消費すること」によって発展してきました。しかし近年、気候変動や生物多様性の損失、環境汚染などの問題が深刻化し、人類の活動は地球環境の収容力(回復能力や資源の供給能力)の限界に近づいています。 このため、「地下資源」に依存する社会から「地上資源」を活用する社会への転換が求められています。「地下資源」とは化石燃料や鉱物などを指し、「地上資源」とは森林や河川などの自然が生み出す再生可能な資源や、使用済み製品を再利用した資源のことです。持続可能な発展のためには、経済社会システムそのものを変革し、人・モノ・資金が循環し、自然と共生する「循環共生型社会」の実現に向けた取り組みを進めることが重要です。そして、日本全体が持続可能であるためには、一つひとつの地域が持続可能であることが欠かせません。

複雑に関わりあう多様な地域課題

地域資源を活かして地域課題をまとめて解決

多くの地域では人口減少や高齢化、地域経済の停滞、自然災害の激甚化など、さまざまな課題を抱えています。これらの課題は互いに関係し合っているため、一つずつ個別に対処するだけでは根本的な解決が難しくなっています。そこで重要なのが、地域にある自然、文化、人のつながり、産業などの地域資源を活かしながら、環境・社会・経済の課題をまとめて解決していくことです。地域循環共生圏(ローカルSDGs)は、その実現を目指す地域づくりの考え方です。

地域循環共生圏のまちづくり

地域循環共生圏のポイント まちづくりの陥りがちな例

まちづくりが成功しない原因は?

まちづくりでは、一つの課題を解決しても別の課題が生じたり、事業が継続しなかったりすることがあります。こうした背景には、課題や事業を個別に捉えがちなことがあります。地域の持続的な発展には、地域全体を見渡し、長い目で見た取り組みが重要です。

地域プラットフォームとは

地域循環共生圏(ローカルSDGs)を実現し、まちづくりを成功へと導くために重要なのが地域プラットフォームです。地域プラットフォームとは、行政、企業、市民、教育機関、金融機関など、多様な主体が集まり、人や組織をつなぎ、地域課題や地域の未来を共有しながら連携・共創する場です。そして地域資源を活かしながらいくつものSDGs事業を創出し、環境・社会・経済の課題を統合的に解決し、持続可能なまちづくりを行なっていきます。

地域プラットフォーム

大阪府の能勢町・豊能町

地域循環共生圏(ローカルSDGs)の実践方法は地域によってさまざまです。地域ごとに異なる資源や魅力を活かし、課題に向き合いながら、それぞれの地域に合った方法で取り組みが進められています。能勢町・豊能町は大阪府の最北端に位置し、大阪のてっぺんと呼ばれています。大阪市内から約1時間のアクセスでありながら、日本の原風景があふれるこのまちでの地域循環共生圏(ローカルSDGs)への取り組みを紹介します。

地域循環共生圏の取り組み事例

地域の転換を未来につなげる

広がる地域循環共生圏への取り組み

優れたローカルSDGs事業・取り組みを発掘

環境省グッドライフアワード

環境省グッドライフアワード

地域循環共生圏(ローカルSDGs)は、全国各地で多様な主体による実践へと広がっています。こうした優れた地域づくりの取り組みを発掘・表彰し、全国へ発信する活動として、環境省グッドライフアワードを開催しています。地域の挑戦を共有し、新たなつながりや共創を生み出す場にもなっています。

一人ひとりの想いをつなげて未来をつくる

地域循環共生圏(ローカルSDGs)は、行政や企業だけの取り組みではありません。
一人ひとりが主体となり、新しい価値やつながりを生み出していく活動です。
地域の未来をつくる主役は地域に暮らす人々です。
あなたもその一員として、地域の新たな一歩に参加してみませんか。

構成・文/鈴木辰美
アートディレクション/三沢雄吾(imagenic)

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