ちょっとecoに詳しくなる ecojin's EYE 環境のことを考えるヒントとなる、エコなキーワードを解説します。

今週のテーマ 災害廃棄物

毎年1月15〜21日は「防災とボランティア週間」、1月17日は「防災とボランティアの日」です。被災地で災害ボランティアが担う活動の一つに、被災した住宅から使えなくなった家具や家電、畳、がれきなどを運び出す作業があります。各家庭から排出されたそれらの災害廃棄物は、市町村が設置する仮置場に集められた後、国、自治体、事業者が連携して再資源化および適正処理することが求められます。

一度に大量に発生する災害廃棄物は、大規模災害時には、その自治体で発生する数十年分の廃棄物量に相当することもあり、その後の復旧・復興の妨げとなる場合があります。実際に、仮置場の開設が遅れた結果、混乱の中で街中の公園や道路脇などに災害廃棄物が積み上がり、車両の通行の支障になった事例もあります。

そのような事態を防ぐため、各市町村では災害廃棄物の処理計画を事前に練っておき、災害発生後、迅速に災害廃棄物の対応を行えるようにすることが重要です。

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 災害廃棄物の円滑な処理には、住民やボランティアの方々の協力も欠かせません。家具やがれきを道路脇などに置いてしまうと、救急車や消防車の通行の妨げになってしまいます。災害廃棄物は自治体の指示に従って決められた仮置場まで運び込みましょう。また、その際、ごみの種別ごとに分別して搬出すると、スムーズな積み降ろしができるほか、処理にかかる時間や費用を抑えることができます。

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