ちょっとecoに詳しくなる ecojin's EYE 環境のことを考えるヒントとなる、エコなキーワードを解説します。

今週のテーマ 高病原性鳥インフルエンザ

今年も冬の渡り鳥が日本に飛来する季節になりました。毎年この時期になると、日本では渡り鳥が運んでくるとみられる高病原性鳥インフルエンザが発生する可能性が高まります。今年も、9月に今シーズン国内一例目の野鳥の感染が確認されました。

高病原性の鳥インフルエンザウイルスは感染力が強く、家きん類に高い致死性を持つことから、高病原性鳥インフルエンザは家畜伝染病予防法の対象疾病に指定されています。また、海外では野鳥の大量死も起きており、生物多様性を保全する観点からも、注意や対策が必要です。そのため、環境省では、野鳥を対象とした高病原性鳥インフルエンザのサーベイランス(調査監視)を行い、早期発見、大量発生時の円滑な対応を図る体制を整えています。

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 鳥インフルエンザウイルスは、野鳥観察など通常の接し方では人に感染しないと考えられています。ただ、感染した鳥のふんが靴や車に付くと、ほかの地域に感染を広げてしまうおそれがあります。死んだ野鳥に素手で触らない、同じ場所で複数の野鳥が死んでいたら自治体に連絡するなど、感染拡大防止にご協力をお願いします。

写真/PIXTA

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