平成10年度環境庁予算(案)の概要−第1
平成10年度環境庁予算(案)の概要

第1.地球温暖化対策の抜本的な強化等
(単位:百万円)
 項       目  平成9年度
予 算 額
平成10年度
予算(案)額
差  引
増△減額
備   考
第1.地球温暖化対策の抜本的な強化等 9,355  10,509  1,154   
1. 国内取組の強化
1,088  1,500  412   
  (1)対策強化のための枠組みの構築 0  457  457   
  • 地球温暖化防止先進対策実施検証等経費 
  • 0  213  213 
  • 地球温暖化対策強化のための制度の検討
  • フィールドテスト(社会実験)
     電気・ガス簡易測定器を用いた節約効果の把握---250世帯
     自動車利用代替公共交通機関利用促進実地検証---3ヶ所
  • 地球温暖化防止対策等国内普及・取組促進経費 
  • 0  231  231   地球温暖化防止京都会議の成果を実効あるものとするため、京都議定書等の普及を図るとともに、幅広い全国的な運動の展開により対策への取組を促進する
     1) 地球温暖化防止対策等国内普及・取組促進経費 0  131  131 
  • 京都議定書の国内普及
  • 温暖化対策への参加・行動の促進
  • 「地球温暖化防止推進月間」の創設
  • 「地球温暖化防止大会」の実施
  •  2) 脱温暖化推進のための率先実行の全国的展開 0  100  100   都道府県及び市町村において、率先実行計画の策定・実施が円滑に推進されるよう各種支援事業を実施
  • インターネットによる情報提供
  • 計画策定運用マニュアルの作成・配布等
  • 我が国への温暖化影響の予測と監視方法に関する調査 
  • 0  14  14   地球温暖化の我が国への地域別の悪影響について定量的な予測・評価手法を逐次整備するとともに早期警戒に役立つ監視体制のあり方の検討を行う
  • 検討テーマ
      自然環境(観光資源)
      健康影響(マラリア)
  • (2)温暖化防止に資する施策の推進 1,008  1,043  35   
  • 地球温暖化対策地域推進モデル事業費補助
  • 252  252  0   地球温暖化対策を目的とし、効果に優れ他への波及が期待される事業及び計画策定に対する補助
      (補助先:地方公共団体)
       50百万円 X 5ヶ所
  • 低公害車大量普及制度基盤確立調査 
  • 0  50  50   平成9年3月末で約4,500台にとどまっている低公害車の大量普及に向け制度的な普及方策の在り方について調査検討
  • 大量普及制度に必要な社会インフラ
  • ユーザーに対する使用試験による大量普及条件抽出
  • 規制と誘導方策の検討
  • 自然公園等事業費
    うち 環境共生推進特別整備事業(共生プラン21) 
  •  
    (12,807 
     
    12,935 
     
    128) 
     
     二酸化炭素の吸収源である植生の復元、自然エネルギーを活用した施設等(ソーラー利用のビジターセンター、風水力利用のトイレなど)の重点的な整備
  • 4ヶ所
  • 2. 国際的取組におけるリーダーシップの発揮
    145  503  358   
     
  • 京都議定書等国際対応経費 
  • 0  475  475   京都会議において採択された京都議定書等の円滑な実施を図るため、各種の調査検討等を行う
     1)京都議定書等国際対応経費 0  92  92 
  • 排出権取引等導入予備調査
  • 地球温暖化対策成果国際指標等開発調査
  • 途上国の取組の推進に関する検討調査
  •  2)複合温室効果ガス対策総合推進費 0  150  150 
  • バスケットアプローチ検討調査
  • ネットアプローチ検討調査
  • 温室効果ガス国別目録策定調査
  •  3)開発途上国との脱温暖化対策共同実施等経費 0  233  233 
  • 潜在的な温暖化対策海外プロジェクト検討
  • 共同実施活動プロジェクトの排出抑制効果の算定、検証
  • 共同実施制度の施行準備
  • 途上国の自助努力の促進
  • 3. 地球環境研究の推進
    4,493  5,089  596   
     
  • 地球環境戦略研究機関関係経費
  • 180  500  320   地球温暖化対策の立案を始め、地球環境問題に対する新たな政策手段の開発等の戦略研究を推進するための拠出
    (神奈川県湘南国際村に設置)
  • 地球環境研究総合推進費
  • 2,650  2,650  0   地球環境の各分野における施策立案の科学的基盤となるような研究を推進し、地球環境問題の解決に資する
  • オゾン層破壊、地球温暖化、酸性雨など8分野の研究---43課題
  • 衛星搭載用観測研究機器製作費
  • 906  1,049  143   平成11年度打ち上げ予定の地球環境観測衛星ADEOS IIに搭載するオゾン観測センサーILAS IIの製作及び温室効果ガスの観測も行えるセンサー(ILAS III)の検討に着手する
  • 衛星による地球環境観測経費
  • 745  877  132   地球環境観測衛星ADEOSに搭載されたセンサー(ILAS)より得られたデータの処理・運用、並びにADEOS IIに搭載される次期センサー(ILAS II)のデーター処理運用システムの開発
    4. アジア・太平洋地域を中心とする地球環境対策の推進
    3,408  3,418  10   
     
  • 持続可能な都市のためのAPEC環境教育シンポジウム開催費 
  • 0  10  10   APEC諸国及び国際機関の専門家により我が国で開催
  • 東アジア酸性雨モニタリングネットワーク推進関係経費
  • 201  276  75   東アジア地域における酸性雨による影響を未然に防止するため、東アジア地域共同でモニタリングネットワークを設立
     平成10年度からネットワークを試行稼働
  • 国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターの整備 
  • 0  172  172   東アジア海域でのサンゴ礁の管理や研究・モニタリング支援を推進するとともに、国内におけるサンゴ礁の保全・管理等に関する中心的役割を果たす拠点を沖縄に整備
  • 環境協力事業評価手法検討費 
  • 0  8  8   環境分野に関する国際協力事業の評価及び事業効果の検証に関する手法の確立
  • アジア太平洋地球環境共同研究推進費
  • 140  140  0   APN(アジア太平洋地球変動研究ネットワーク)の研究活動支援及び中長期運営構想の検討
    環境事業団の地球環境基金関係経費 1,853  1,733  △ 120  地球環境基金による助成事業
  • 環境事業団出資金--900 (1,000)
  • 環境事業団補助金--833 ( 853)
      一般プログラム--684 ( 681)
      グローバルパートナーシップ
       プログラム-- 50( 50)
      地球環境市民大学校事業-- 29( 30)
  • 環境保全開発援助推進費
  • 137  94  △ 43   開発途上国に対し、環境保全の観点から技術協力等の援助を行う
    5. 気候変動に関する国際連合枠組条約第三回締約国会議開催経費等
    221  0  △ 221   前年度限りの経費
    (注)端数処理の関係で、合計額が一致しないことがある。


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