国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑

京都御苑ニュース

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2008年5月20日

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2008年05月20日瓦屋根は野鳥のお宿

京都御苑自然・開花情報

閑院宮邸跡の建物の屋根から、聞き慣れない声が聞こえてきます。しばらくすると、セグロセキレイが餌を運んできたので、それのヒナだとわかりました。最初は一羽かと見ていると、よく見ると3羽いるのがわかりました。閑院宮邸跡など、京都御苑内の建物の屋根瓦の棟の部分には、「輪違い」という半円形の瓦が使われていて手頃な大きさの隙間が空いています。セグロセキレイは、この隙間で営巣したようです。ヒナの体色は、親の白黒のコントラストと違い、いぶし瓦の銀灰色に近い色のため保護色のようになっているのでしょう。敵から身を守るのに一役かっているようです。
この日は、セグロセキレイ以外にも、シジュウカラやコゲラの親子が見られました。これからは巣立ちシーズンです。落ちているヒナを見かけることも多いかと思いますが、危険な場所でなければ、そっと見守ってあげてください。親鳥が近くで見ているはずです。

セグロセキレイのヒナ(セグロセキレイの写真はフィールドスコープで遠方から撮影したものです)

セグロセキレイの親がヒナに給餌しているところ

エゴノキ。母と子の森や児童公園周辺に見られます。

センダン。京都御所清所門前に大木があります。その他、中立売御門内南側、児童公園北側等にもあります。ほのかな香がしますが、「センダンは双葉より芳しい」のセンダンではありません。

センダンの花。

スタジイの花。果実を知っている人はいますが、花を知っている人は少ないかもしれません。離れてみると、新緑と相まって黄金色に輝いてみえます。御苑から大文字山あたりを見ると、黄金色に輝いて見えるのは、このスタジイかもしれません。

クスノキの花。アオスジアゲハの食草です。クスノキはじめ、大木の花は、ケヤキやムクノキなど小さなものが多いようです。

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