国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑

京都御苑ニュース

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2008年5月13日

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2008年05月13日種子の分散

京都御苑自然・開花情報

最近、「キーコーキー」と澄んだ口笛のような声が聞こえてきます。聞こえ方によっては、「お菊二十四」」、「月・日・星」などと聞こえてきます。これを聞きなしと言い、野鳥の声を、それに似たことばで置き換えることを言います。自分だけの聞きなしをつくるのも、野鳥を覚える第一歩です。
さて、この澄んだ声の主は、黄色のくちばしを持ち、頭にベレー帽をかぶり、少しふっくらとした体型でヒヨドリくらいの野鳥、イカルです。今、サクラの種子を採餌しているのが、観察できます。サクラには、イカルの他にムクドリなども採餌にきていますが、そのイカルの群れの中に一羽のシメが混じっていました。この他、サクラの種子は、漂鳥のアオバトも採餌に訪れます。
京都御苑には「桜松」のように、マツの途中にサクラが生育するなど、もとの樹木に、別の樹木が、それも、かなり上方に生育しているのが見られます。
これらのことから、野鳥が樹木の種子の分散に一役かっていることがわかります。

サクラにやってきたイカル。京都御苑では、留鳥若しくは漂鳥です。

シメは、京都御苑では冬鳥です。仲間はすでに旅だっていますが、この個体は、まだ、京都御苑に残っていたいようです。

ムクドリは、京都御苑では留鳥です。今、ヒナに餌を運ぶのに大忙しです。

近衛池のカキツバタ。咲き始めました。

タニウツギ。石薬師トイレ付近に数株植栽されています。

■その他の開花情報
(開花中のもの)
 カキツバタ・タニウツギ・ウマノアシガタ・ニガナの仲間など
(まだ、若干、花が残っているもの)
 ツクバネウツギ・トチノキ
(花が終わったもの)
 シャガ・ヤマブキ

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