国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑

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2016年1月19日

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2016年01月19日千鳥ヶ淵ガイダンスツアーを開催しました

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千鳥ヶ淵環境再生プランに基づく事業の一環として、皇居外苑管理事務所主催の千鳥ヶ淵ガイダンスツアーを開催しました。

〈北の丸公園の四阿〉

当日(平成28年1月16日(土))は、天候に恵まれて絶好のツアー日和になりました。

皇居外苑管理事務所では、千鳥ヶ淵やその周辺地域について、豊かな自然環境や歴史など、桜以外の多様な魅力をより多くの方々に広く知っていただき、四季折々を通じて千鳥ヶ淵地域の適正な利用が図られるよう取り組みを進めており、その一環として、千鳥ヶ淵を周回するモデルコース「千鳥ヶ淵さんぽみち」を中心とした情報発信等を推進しています。

 

〈千鳥ヶ淵堤塘の桜(北の丸公園から千鳥ヶ淵を臨む展望広場)〉

千鳥ヶ淵堤塘の桜は、奥行きや高度感のある変化に富んだ景観と、明治以来のこの地域の歴史を引き継ぐ優れた景観が特徴です。しかし、桜の木が育つには厳しい堤塘という植栽環境や、木自体の老齢化とともに、個々の桜の木が健全な状態では無くなってきたため、千鳥ヶ淵堤塘の桜林をどのように良好に管理していくかが課題となっていることや、個々の桜の木を健全に保って今後も桜の景観が楽しめる場所となるようにするにはどのような管理が必要なのか検討が進められていることなどをご紹介しました。

〈堤塘の草地や林床の植生(北の丸公園内の落葉樹林園地)〉

北の丸公園や濠の堤塘の樹木や草地は、過密な状態にならないよういわゆる里山で伝統的に行われてきた定期的な草刈りや適度な間伐等を持続的な保全管理技術として改めて組み入れることで、多様な自然環境を維持しながら、より快適な利用の推進を図れるよう検討が進められていることなどをご紹介しました。 

牛ヶ淵では、自生の可能性があるヘイケボタルやレッドデータブックに掲載されているベニイトトンボなどの希少種を含む多様な生物がいることから、これらを守り育てるための試行的な取り組みや、ヘイケボタル生息地保全として周辺の方々にご協力いただきながら実施している「ホタル保護のための牛ヶ淵地域ルール」の取り組み、牛ヶ淵にいるトンボやホタルなどの多様な生物が住める環境を千鳥ヶ淵地域全体に広げていくとともに北の丸公園の池では自然とふれあい、学べる場所となるように水辺の自然を保全する構想の検討状況等をご紹介しました。

 

〈ガイダンスツアー参加者との意見交換(かがやきプラザにて)〉

千鳥ヶ淵地域の豊かな自然環境や歴史などの魅力をより多くの方々に楽しんでいただくためには、さまざまな方々に環境教育やガイドの場として実際に活用して頂くことが最も重要であることから、適正な利用を推進するための基礎となるマッチングの仕組みについて検討しており、今年度の千鳥ヶ淵ガイダンスツアーでは、この地域で活動されている学校教職員や観光ガイド・自然観察の団体、メディアの方々を対象にして実施しました。

ガイダンスツアーの最後には、牛ヶ渕の隣に昨年開館(平成27年11月24日)したばかりの高齢者総合サポートセンターかがやきプラザ内のひだまりホールを特別にお借りして、ガイダンスツアーにご参加いただいた皆様との意見交換を行い、さまざまなご意見やご質問をいただきました。

皇居外苑管理事務所では、今後も千鳥ヶ淵地域の保全と適正な利用を推進するための取り組みを進めて参ります。

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