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[研究代表者] |
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国際農林水産業研究センター環境資源部 |
●八木一行 |
2,000千円
地球温暖化に関与する大気中の急激なメタン(CH4)濃度増加の原因のひとつとして、世界的な水田耕作面積の増加があげられている。水田からのメタン発生を抑制するために、さまざまな方策が提案されているが、メタン発生の少ない水稲品種を選抜することも期待される方策のひとつである。一方、亜酸化窒素についても、条件によっては水田から多量に発生することが示されている。本研究では、これらのガス発生の少ない水稲品種を選抜するための基礎的知見を得ることを目的とし、11種類の水稲品種を水耕栽培し、水稲の根域に溶存するガスを大気へ輸送するポテンシャル(コンダクタンス)の測定を行い、水稲の生理・形態的特徴と比較した。その結果、品種により異なったガスコンダクタンスが認められ、メタンについては、水稲の分げつ期および成熟期でそれぞれ0.30〜1.21および0.62〜2.55μmol/min/mM、亜酸化窒素については0.029〜0.079μmol/min/mMの範囲にあった。ガスコンダクタンスと水稲の生育との間には正の相関が見られた。そのなかでも、根に関係するパラメータ、すなわち、根重量、根容量、根全周長、および通気組織の容量については、きわめて高い相関が認められ、根の生育がガスコンダクタンスに対し最も寄与の大きいことが示された。メタンコンダクタンスと亜酸化窒素コンダクタンスについては正の相関が認められたが、メタンコンダクタンスは亜酸化窒素コンダクタンスの9.3-19.1倍高く、二つのガスの輸送速度は著しく異なることが示された。
温室効果ガス、ガス輸送、コンダクタンス、地球温暖化、品種