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[研究代表者] |
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農林水産省中国農業試験場地域基盤研究部気象資源研究室 |
●大原源二 |
農林水産省中国農業試験場 |
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地域基盤研究部気象資源研究室 |
●米村健、植山秀樹 |
38,460千円
(平成10年度予算額12,808千円)
オゾン層破壊による紫外線の増加が、我が国の重要な露地野菜であるアブラナ科葉根菜類の生育・収量に及ぼす影響を調査した。供試した品種数は、キャベツ類、ハクサイ、ダイコン合わせて230品種である。これらのうちキャベツ、ブロッコリー、ハナヤサイとダイコンの12品種は収穫期までの数ヶ月間という長期間、他は定植直後の2-4週間程度の短期間紫外線増加の影響を調査した。紫外線照射は、圃場に自動調光型UV-B照射装置を設置して、処理区の紫外線生物学的影響量が常時対照区の2倍(想定されるオゾン層破壊量の4倍相当)になるように、紫外線ランプを調光して行った。このような照射条件下でも、供試した全ての品種で可視的な障害は一切観察されなかった。短期間の試験に供試して統計検定を行った品種数は、繰り返しを含む延べで145品種である。このうち乾物増加量に有意差が認められたのは16品種であった。そのうち、13品種では乾物増加量が減少したが、3品種で逆に増加した。これらのうち14品種は繰り返し実験に供したが、2度以上繰り返して有意差が認められたものはなかった。長期間紫外線を照射した12品種のうちハナヤサイ1品種とブロッコリー1品種に有意な影響が認められた。前者は収量が減少したが、後者は増加した。このように、紫外線増加の影響は、減少だけでなく、増加に働く場合もあることか明らかにされた。また、生育に及ぼす影響について品種群毎に検討したが、品種群による大きな差は認められなかった。こうしたことから、中緯度帯で想定される10%程度のオゾン層破壊が、野菜生産量に及ぼす影響は小さいと推定された。
オゾン層破壊、紫外線、圃場試験、アブラナ科、野菜、生育、収量