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[研究代表者] | ||
国立環境研究所地球環境研究グループ衛星観測研究チーム |
●笹野泰弘 | |
[環境庁国立環境研究所] | ||
地球環境研究グループ |
衛星観測研究チーム |
●中島英彰・鈴木 陸 |
地球環境研究センター |
研究管理官 |
●横田達也 |
EFFフェロー |
●Oleg Dubovik |
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[研究協力者] |
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奈良女子大学理学部 |
助教授 |
●林田佐智子 |
東京大学気候システム研究センター |
日本学術振興会特別研究員 |
●岡本 創 |
31,448千円
(平成9年度予算額 12,176千円)
太陽掩蔽法を測定原理とする改良型大気周縁赤外分光計(ILAS)の赤外分光計データの信号処理において、エアロゾル/PSCs(極成層圏雲)等による連続吸収スペクトル成分を、気体などによる吸収スペクトルと分離し、補正することが要請されている。同時に、分離されたエアロゾル/PSCs等による連続吸収スペクトルは、エアロゾル/PSCsの種類の同定や、定量化の情報を与える。本研究では、解析手法の提案、シミュレーションによる検討、実データへの適用を行った。
シミュレーションによれば、提案した方法でエアロゾル/PSCs種類の判定と、粒径分布パラメータの推定が可能であることが示された。実際のILASデータへ適用したところ、気体成分による寄与、エアロゾル/PSCsによる寄与以外に、オフセット成分の存在が認められ、提案した方法そのままでの適用は困難であった。現実的な対処として、線形補間法を採用し気体成分の導出を行った。また、エアロゾル/PSCsによる吸収スペクトルとオフセット分の線形結合で、非気体成分を表現し、気体成分との同時推定を行った。いずれも、合理的な補正が行われている。
オゾン層、人工衛星、改良型大気周縁赤外分光計、ILAS、極成層圏雲