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研究代表者 |
電子技術総合研究所 |
鈴木功 |
通産省 工業技術院 |
電子技術総合研究所 |
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量子放射部放射線計測研究室 |
鈴木功・小池正記 |
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放射線技術研究室 |
中江茂 |
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光放射研究室 |
菅野義之 |
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(委託先) |
東京大学工学部 |
松為宏幸 |
平成2-4年度合計予算額 21,815千円
化石燃料の燃焼に起因するCO2の増加は、数十年後に地球上で数度の温度上昇や大規模な気候変動をもたらすと憂慮されているが、温暖化に関係するのはCO2だけではなくメタン、一酸化二窒素、クロロフルオロカーボン等の微量成分気体も全体では、CO2と同程度の温度上昇をもたらすおそれがある。これら微量気体は対流圏では有力な消滅反応がなく、成層圏で太陽紫外線により光解離することが有効な消滅過程であると推定される。光解離の速さを決定する重要な因子は、気体の紫外線吸収断面積であるので、それらを正確に求めるための装置の試作と関連気体の紫外線吸収スペクトル、吸収断面積を測定した。また関連気体の紫外線分解反応をエキシマレーザ照射によって生じさせ、原子共鳴吸収法、レーザ誘起蛍光法、質量分析法等によって生成ラジカルの濃度を追跡し、量子収率、反応速度等を求めた。太陽紫外線強度の観測データを基に各高度での紫外線強度を求めて、関連気体の光解離寿命を見積、成層圏下部より下では、一万年以上であることを確認した。
温室効果気体、光吸収断面積、太陽紫外線、分解量子収率、レーザー誘起蛍光法