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[H−4 東アジア諸国での日本発の使用済み自動車及び部品の不適切な使用・再資源化による地球環境負荷増大の実態とその防止策の検討]
(6)LCAによる日本からの使用済み自動車及び部品の適切な使用・再資源化システムの設計
独立行政法人
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産業技術総合研究LCA研究センター
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稲葉敦
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産業技術総合研究LCA研究センター
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八木田浩史
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産業技術総合研究LCA研究センター
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布施正暁
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<研究協力者> 財団法人日本自動車研究所
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船崎敦
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[平成15〜17年度合計予算額]
平成l5〜17年度合計予算額 4,375千円
(うち、平成17年度予算額 1,432千円)
[要旨]
地球温暖化に加え複数の環境問題を引き起こしながら対応が遅れているわが国発の使用済み自動車および部品を、流出先で適切に使用・再資源化していくため適切な使用・再資源化システムを設計することが必要となる。本研究はそのシステム設計のための評価手法として製造から使用、廃棄までのライフサイクルを評価するライフサイクルアセスメント(LCA)に注目し、日本発の使用済み自動車の東アジア諸国における第二ライフサイクル、第三ライフサイクルを考慮できるよう現存の自動車LCA手法の拡張を行った。平成15年度は、東アジア諸国のなかで日本発の使用済み自動車を中古車として利用し、その後国内で再資源化する代表的な国の1つであるインドネシアを例に日本からのガソリン車とディーゼル車の第二ライフサイクルを対象に途上国における自動車の環境負荷増加要因を抽出しLCAインベントリ分析を用いて定量化し、さらに産業技術総合研究所が開発した日本版被害算定法(LIME法)を用いて社会的な外部コストを推計することで環境影響を評価した。平成16年度は、前述のLCAモデルの改良・拡張をおこない、低年式の輸出中古車が第二、第三ライフサイクルを全うするシステムと第二、第三ライフサイクルに対してそれぞれ新車を供給し、自国でライフサイクルを全うするシステムを比較し、環境対策の効果を外部コストから評価した。平成17年度は、さらなるLCAモデルの改良・拡張をおこない、モデルを精緻化するとともに、インドネシア、タイを対象に、自動車国際使用・再資源化システム(使用済み自動車自体の輸出入に制約を設けず各国の使用・再資源化状況に応じた最適な個別防止策を講じる)と自動車国内使用・再資源化システム(各国が自国内で排出された使用済み自動車を自国内で全て再資源化する)の比較を行った。
[キーワード]
ライフサイクルアセスメント、第二・第三ライフサイクル、自動車国際使用・再資源化システム、自動車国内使用・再資源化システム、日本版被害算定法(LIME法)