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[H−4 東アジア諸国での日本発の使用済み自動車及び部品の不適切な使用・再資源化による地球環境負荷増大の実態とその防止策の検討]

(4)再資源化の現状とその技術的な問題点の抽出と改善策の作成

独立行政法人

 

 国立環境研究所循環型社会・廃棄物研究センター

寺園敦

<研究協力者>    

 

独立行政法人国立環境研究所

村上進亮

独立行政法人産業技術総合研究所

布施正暁

中国 大連理工大学

趙 勝川

 

[平成15〜17年度合計予算額]

 平成l5〜17年度合計予算額 4,951千円
 (うち、平成17年度予算額 1,487千円)

[要旨]

  本研究は、東アジア諸国の中から日本発の使用済み自動車を材料として再資源化する国として中国を選定し、日本発の使用済み自動車を資源として再資源化する際に発生する環境負荷量を把握し、その技術的な問題を明らかにした。平成15年度は、中国の上海市に焦点をあて、現地の研究者と協力し、中古車販売業者、解体業者へのヒアリング調査を行い、上海市の自動車保有・使用・廃棄の全体像を把握し、さらに整備業者へのヒアリング調査を行い、整備量、整備体制、整備内容、車検内容について整理した。そして技術的な視点から自動車整備に伴って発生する問題を明らかにした。平成16年度は、材料の国際流動の特徴を把握するため、鉄、非鉄屑の国際フローを把握した。次に中国における日本から輸入されるAプレス(使用済み自動車から有用部品等を回収した後、プレス加工したもの)の現状について、その輸入量、主な輸入地域、分解技術、成分及び構成、利用ルートについて把握した。平成17年度は、平成16年度に引き続き、材料の国際流動の特徴を把握するため、中国の鉄、アルミ、銅と、サブテーマ(2)で作成した中国のデータベースより使用済み自動車のマテリアルフローを把握した。さらに、日本から輸入されるAプレスの政策の最新の動向も把握すると共に、サブテーマ(3)で開発した自動車再資源化モデルを用いて、Aプレス輸入の影響分析を行った。

[キーワード]

 使用済み自動車、中国、再資源化、金属屑、Aプレス