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[F―6 アジアオセアニア地域における生物多様性の減少解決のための世界分類学イニシアティブに関する研究]

(1)GTI地域プログラムの基本プロジェクト開発における分類学的側面に関する研究

インドネシア・タイにおける沿岸性動物の分類学的研究

独立行政法人国立科学博物館 動物研究部

松浦啓一

 〈研究協力者〉

 

 三重大学 生物資源学部

木村清志

 千葉県立中央博物館 動物学研究科

駒井智幸

[平成14〜16年度合計予算額]

 平成l4〜16年度合計予算額 19,294千円
 (うち、平成16年度予算額※6,050千円)
「※上記の予算額には、間接経費1,397千円を含む」

[要旨]

  インドネシアとタイの沿岸域の藻場や干潟、マングローブ地帯を中心として浅海性動物の
調査を実施した。標本の採集はビーチセインや潜水および現地のボートを傭船して行った。
採集した標本は現地で撮影して画像情報を利用できるようにした後に、ホルマリンで固定し
て分類学的研究に使用できるようにした。標本はプーケット海洋研究所と国立科学博物館に
移動した後、アルコールで保存した。標本の採集に関係する情報をデータベースに格納した
後、同定や分類学的作業を行った。
 また、国立科学博物館に保管されている標本や画像に基づいて作成されたタイとインドネ
シアの浅海性魚類フィールドガイドのWEB版を作成し、アジアオセアニア地域や世界各国
の分類学研究者および保全科学の研究者が利用できるようにした。
 さらに、沿岸性魚類やエビ類を簡便な方法で同定するためのツール開発を行った。そのた
め、4,000種を超えるインド洋と西部太平洋地域に生息する魚類や約170種のエビ類の計数形
質のデータベースを作成した。同定ツールでは使用者が手元にある標本の計数形質を検索窓
に入力すれば、同定候補となる魚種が画面に出るようにした。したがって、分類学的な専門
知識がなくても種の同定が可能となった。この電子同定ツールはインターネットを通じて公
開し、アジアオセアニア地域の研究者や環境保全に携わる関係者の研究に役立つようにした。
これらの研究成果はつくば市で平成15年10月に開催されたGTI・GBIF連携生物多様性情報に
関する国際会議において発表した。

[キーワード]

 東南アジア、浅海性動物、生物多様性、分類学振興、データベース